洗顔しているのに、頬をなでるとざらつく。毛穴の詰まりがくり返す。にきびは落ち着いたはずなのに、肌全体がなんとなくくすんで見える——そんな方に、ケミカルピーリングという選択肢があります。酸性の薬剤の力で古い角質をやわらげ、皮膚が生まれ変わる流れを助ける施術です。ただ、最初にお伝えしておきたいことがあります。ケミカルピーリングは、1回で肌が生まれ変わる施術ではありません。 一定の間隔をあけて何度か重ねていくものですし、やめれば時間をかけて元の状態へ近づいていきます。このページでは、仕組みと薬剤の種類、期待できること、期待できないこと、リスクまで、できるだけ正直にご説明します。
※本ページでご紹介する治療の多くは自由診療(保険適用外)です。一部、保険診療の対象となるものもあります。詳しくは各項目をご確認ください。
ケミカルピーリングとは
ケミカルピーリング(chemical peeling)は、皮膚に酸性の薬剤を一定の時間だけ作用させ、たまった角質や角層のつながりをゆるめて、はがれやすい状態にする施術です。「ピール(peel)」は「皮をむく」という意味で、化学的な作用によって皮膚の表面を整えるため、この名前で呼ばれています。
私たちの皮膚では、「表皮(ひょうひ)」でつねに新しい細胞がつくられ、古い細胞が角質となって押し上げられ、最後は垢(あか)となってはがれ落ちています。この入れ替わりが「ターンオーバー」です。加齢や紫外線、乾燥、ホルモンの影響、こすりすぎなどでこの流れが滞ると、角質が皮膚の表面や毛穴の出口に残ります。角質が厚く積み重なると、肌はざらつき、光の反射が鈍くなってくすんで見え、毛穴の出口が詰まって面皰(めんぽう=にきびのもと)ができやすくなります。ケミカルピーリングは、この滞った角質に薬剤で働きかける施術です。
なお、ケミカルピーリングは医師が責任をもって行うべき医療行為とされており、日本皮膚科学会も実施にあたっての指針を示しています。薬剤の種類・濃度・pH(酸性の強さ)・置く時間の組み合わせで作用の深さが変わり、皮膚の状態を見誤ると、かえって炎症や色素沈着を招くことがあるためです。

作用の「深さ」による違い
ケミカルピーリングは、どの深さまで作用させるかによって大きく3つに分けられます。深いほど変化は出やすくなりますが、そのぶん痛み・ダウンタイム・合併症のリスクも大きくなります。
- 浅いピーリング(表皮の浅い層まで) 赤みや軽い皮むけで済むことが多く、日常生活への影響が少ない一方、1回あたりの変化はゆるやかで、くり返し行うことを前提とします。
- 中間の深さのピーリング(表皮の全層〜真皮の浅い層まで) 変化を感じやすい一方、赤み・皮むけ・かさぶたが数日〜1週間ほど続くことがあり、炎症後の色素沈着を起こす可能性も高くなります。
- 深いピーリング(真皮の中ほどまで) 合併症のリスクが高く、慎重な適応判断と管理が必要です。皮膚の色調が濃い方(日本人を含むアジア系の肌質)では、色素沈着や色素脱失、瘢痕(はんこん=傷あと)を残すおそれがあります。
どの深さが適しているかは、肌質・日焼けの程度・炎症の有無・過去の色素沈着の起こしやすさによって変わります。「強いほど良い」ものではない、というのが実際のところです。
薬剤の種類(一般名)
ケミカルピーリングに用いられる薬剤には、いくつかの種類があります。ここでは商品名ではなく、一般名(成分名)でご説明します。
- サリチル酸マクロゴール 油になじみやすい性質をもち、皮脂の多い毛穴に届きやすいとされます。マクロゴールという基剤に溶かすことで深い層まで浸み込みにくくなり、作用が角層付近にとどまりやすいと考えられています。にきびや毛穴のお悩みに用いられることが多く、中和の操作が不要なタイプが多いのも特徴です。
- グリコール酸(AHA/アルファヒドロキシ酸の一種) いわゆる「フルーツ酸」の代表格です。分子が小さく浸透しやすいため、濃度・pH・置く時間によって浅い作用から中間の深さまで調整できます。反面、施術の途中で中和(作用を止める操作)が必要です。くすみ・毛穴・小じわ・にきびなど幅広く用いられます。
- 乳酸 こちらもAHAの一種です。グリコール酸より分子が大きく浸透がゆるやかとされ、乾燥しやすい方やはじめての方に選ばれることがあります。
- トリクロロ酢酸(TCA) たんぱく質を凝固させる作用が強く、真皮の浅い層まで届きうる薬剤です。色素沈着や瘢痕のリスクも大きく、適応を絞って慎重に使われます。
当院で実際に提供する治療の内容については、診察のうえでご案内します。 どの薬剤をどの濃度で、どれくらいの時間置くかは、肌の状態と目的によって変わります。その方の肌に合うかどうかがすべてです。
ほかの方法との違い
肌の入れ替わりに働きかける方法は、ケミカルピーリングだけではありません。
|
方法 |
作用のしかた |
主な位置づけ |
|---|---|---|
|
ケミカルピーリング |
酸性の薬剤による化学的な作用で角質をゆるめる |
数週間おきにくり返す処置 |
|
外用薬(塗り薬) |
毛穴の詰まりや炎症そのものに毎日働きかける |
ご自宅で継続する治療 |
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レーザー・光治療 |
熱や光のエネルギーで、メラニンや血管、皮膚組織に作用する |
標的とする対象が異なる |
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物理的なピーリング(スクラブ等) |
摩擦によって物理的に角質を削る |
刺激が強く、こすりすぎに注意が必要 |
とくに大切なのは、にきびの治療においては、塗り薬・飲み薬による保険診療が土台であり、ケミカルピーリングはあくまでその補助であるという点です。にきび・にきび跡の治療全体の考え方については、「にきび・にきび跡」のページで詳しくご説明しています。
また、医療機関では、医師が皮膚の状態を診断したうえで薬剤と濃度を選び、トラブルが起きた場合にはその場で診察・治療まで行えます。これは施設の優劣の話ではなく、制度上できることの違いです。
対応できるお悩み・部位
ケミカルピーリングが選択肢になりうるお悩みには、次のようなものがあります。
- にきび(とくに面皰が主体のもの) 毛穴の詰まりをゆるめ、面皰ができにくい状態に近づけることを目指します。
- にきび跡の赤み・色素沈着 ただし、クレーター状の凹み(瘢痕)に対しては、ケミカルピーリング単独でできることは限られます。
- 毛穴の目立ち・黒ずみ 詰まった角質や皮脂が酸化して黒く見えている場合に。加齢や皮膚のゆるみで開いて見える毛穴には効果が期待しにくくなります。
- くすみ・肌のざらつき 厚くなった角質による光の反射の鈍さに対して。
- 浅い小じわ 深く刻まれたしわには適しません。
- 角化異常(二の腕や太もものざらつきなど)
部位は顔のほか、背中・胸・上腕なども対象になりえます。お悩みそのものについては、「にきび・にきび跡」「毛穴の開き・黒ずみ」「しみ・そばかす」など症状ごとのページをご覧ください。
こんな方に
次のような方に、選択肢のひとつになる場合があります。
- 塗り薬による治療を続けているが、面皰(にきびのもと)がくり返しできる
- 毛穴のざらつき・黒ずみ、肌のごわつきやくすみが気になっている
- にきびが落ち着いたあとの、赤みや茶色い色素沈着が気になる
- ダウンタイムの少ない施術から始めたい
- 皮膚科で、診断を受けたうえで進めたい
一方で、「1回できれいになりたい」「短期間で大きく変えたい」というご希望には、この施術は向いていません。
受けられない方・慎重な判断が必要な方
安全のため、次に当てはまる方には施術を行えない、あるいは慎重な判断が必要になります。診察時に必ずお申し出ください。
行えない場合
- 妊娠中・妊娠の可能性がある方・授乳中の方 安全性が確立していないため、当院では行いません。
- 施術部位に活動性の単純ヘルペス(口唇ヘルペスなど)がある方 症状が広がるおそれがあり、治まってからのご相談となります。
- 施術部位に湿疹・びらん・傷・強い炎症がある方/使用する薬剤にアレルギーの既往がある方
慎重な判断が必要な場合
- 光線過敏症(日光に当たると皮疹が出る体質)の方
- アトピー性皮膚炎の症状が強く出ている時期 皮膚のバリア機能が低下しており、刺激で悪化するおそれがあります。まずは炎症を落ち着かせる治療を優先します。
- 日焼けした直後の方 炎症後色素沈着のリスクが高まるため、日焼けが落ち着くまでお待ちいただきます。
- レチノイド(ビタミンA誘導体)の内服治療を受けている方、または最近終了した方 皮膚が薄く敏感になっており、創傷の治りにも影響しうるため、一定の期間をあけていただきます。
- ケロイド体質・肥厚性瘢痕の既往がある方/色素沈着を起こしやすい肌質の方
- 直近にレーザー・脱毛・その他の施術を受けた部位 同じ部位への短期間の重ね掛けは負担が大きくなります。間隔について診察時にご相談ください。
- 糖尿病など傷の治りに影響しうる持病のある方/免疫を抑える治療を受けている方
- サリチル酸系の薬剤に反応したことがある方、アスピリンで喘息発作を起こしたことがある方
当院のケミカルピーリングの特徴
ケミカルピーリングは、どこで受けても同じ施術ではありません。薬剤や濃度よりも、「その肌に、いま本当に必要なのか」を見極めるところに、皮膚科で受けていただく意味があると当院は考えています。
「そのざらつきは、本当に角質でしょうか」— まず診断から入る
当院がもっとも重視しているのは、診断です。
顔のブツブツやざらつきは、見た目が似ていても原因がまったく違うことがあります。にきびによく似ていても、真菌(カビの一種)が関わるマラセチア毛包炎であれば、必要なのは抗真菌薬です。脂漏性皮膚炎、酒さ、毛孔性苔癬による角化の異常も、それぞれ対応が異なります。
ここを取り違えたまま酸性の薬剤を重ねると、炎症が強まり、色素沈着を残すことがあります。「とりあえずピーリングをしてみましょう」という進め方は、当院ではいたしません。 まず皮膚を診て、それが何なのかを見極める。遠回りに見えて、それがいちばん確実だと考えています。
保険診療でできることを、飛ばしません
にきびの治療は、この10年ほどで大きく進歩し、毛穴の詰まりに働きかける塗り薬やその配合薬が保険診療で使えるようになりました。
そのため当院では、にきびに関しては保険診療の外用薬・内服薬による治療を土台に置き、ケミカルピーリングはその補助として位置づけています。 保険でできることを行わないまま自費の施術をお勧めすることはありません。にきびの治療そのものは「にきび・にきび跡」のページをご覧ください。
効かないものには、効かないとお伝えします
あらかじめ正直にお伝えしたいことが三つあります。ひとつめは、1回では大きく変わらないこと。数回続けてようやく変化を感じられる程度であることも珍しくありません。
ふたつめは、やめれば戻ること。ターンオーバーが滞る原因(加齢、紫外線、乾燥、生活習慣)が変わらないかぎり、施術を止めれば元の状態に近づいていきます。永続する変化を得る施術ではありません。
みっつめは、できないことがあること。クレーター状に凹んだにきび跡、加齢によって開いて見える毛穴、深く刻まれたしわ。これらにケミカルピーリング単独でできることは限られます。
必要以上の回数・コースをおすすめしません
当院では、回数をまとめた契約を前提としたご案内はいたしません。1回ごとに肌の状態を確認し、続けるかどうかをその都度ご相談します。途中で「ここまでで十分」と感じられたなら、そこでやめていただいて構いません。
トラブルが起きたときに、その場で診察・治療できます
酸性の薬剤を作用させる施術である以上、赤みが長引く、炎症後に色素沈着が出る、ヘルペスが誘発されるといったことは一定の割合で起こりえます。皮膚科であれば、その場で診察し、必要な外用薬・内服薬を処方して対応できます。「様子を見てください」で終わらせないことが、ケミカルピーリングを皮膚科で受けていただく意味だと考えています。
栄養・生活面のサポートも院内で(ご希望に応じて)
当院には管理栄養士が常駐し、ご希望に応じて、栄養や生活面のご相談も同じ場所で受けていただけます。これは、標準的な治療を基本としたうえで、ご希望に応じてご案内している追加のサポートであり、効果を保証するものではありません。保険診療とは別のご案内(自費)となります。
通いやすい体制
所在地は名古屋市昭和区折戸町で、地下鉄鶴舞線「川名駅」から徒歩10分ほど、屋根付きの駐車場を15台分ご用意しています。院内にはキッズコーナーや多目的トイレ、エレベーターを設けています。数週間おきに複数回通っていただく施術のため、無理なく続けられることを大切にしています。
施術の流れ
大まかな流れです。実際の進め方は、肌の状態や薬剤によって変わることがあります。

診察・カウンセリング
皮膚の状態を直接診て、ピーリングが適しているか、ほかに優先すべき治療がないかをご説明します。既往歴・内服薬・アレルギー・妊娠授乳の有無・直近の日焼けもうかがいます。

ご説明とご検討
期待できること、期待しにくいこと、回数と間隔、費用、リスクをお伝えします。その日のうちにお決めいただく必要はありません。

洗顔・前処置
メイクや皮脂を落とし、薬剤が均一に作用するよう肌を整えます。

薬剤の塗布
薬剤を塗り広げ、肌の反応を見ながら一定時間置きます。ピリピリとした刺激や熱感を感じることがあります。強い痛みは我慢せずお知らせください。

中和・洗浄/クーリング
薬剤に応じて中和または洗い流しを行って作用を止め、冷却して炎症を抑えます。

保護とアフターケアのご説明
保湿と日焼け止めで皮膚を保護し、当日からのお手入れをご説明します。
料金
本施術は自由診療(保険適用外)です。
| ピーリング | 5,500円 |
|---|
※料金は税込表示です。 ※実際の費用は、部位・回数・範囲によって異なります。カウンセリング時に総額をご提示し、ご納得いただいてから進めます。
リスク・副作用・ダウンタイム
ケミカルピーリングは、次のようなリスクを伴います。必ずご理解のうえでご検討ください。
施術中〜直後
- ヒリヒリ感・熱感 薬剤を作用させている間に生じます。多くは施術後まもなく落ち着きます。
- 赤み 多くの方に生じます。通常は数時間〜数日で治まります。
- つっぱり感・乾燥 角質の状態が変わるため、施術後は乾燥を感じやすくなります。
数日〜1週間程度
- 皮むけ(落屑)・かゆみ 粉をふくような細かいむけ方から、部分的にペロリとむけることまで幅があります。無理にはがすと色素沈着や傷あとの原因になります。
- にきびの一時的な増加 毛穴の詰まりが表面に押し出される過程で、一時的ににきびが目立つことがあります。必ずしも「良くなる前ぶれ」とは限らないため、気になるときはご相談ください。
- 単純ヘルペスの再活性化 もともとヘルペスをくり返す方では、刺激をきっかけに再発することがあります。既往のある方は必ずお申し出ください。
数週間〜数か月
- 炎症後色素沈着 もっとも注意すべき副作用です。炎症のあとに色素が沈着し、かえって色調が濃く見えることがあります。日焼けした肌への施術や、強すぎる作用、施術後の紫外線対策不足で起こりやすくなります。
- 色素脱失(色が抜けて見える) まれですが、深く作用した場合に生じることがあります。
まれに起こりうること
- 水疱・びらん(皮膚のただれ)/接触皮膚炎(かぶれ)/細菌感染
- 瘢痕(はんこん=傷あと) 深い作用や、感染・掻破(かきむしり)が加わった場合に生じることがあります。
ダウンタイム
浅いピーリングであれば、多くの方は当日から通常の生活が可能です。ただし、当日の入浴(湯船)・激しい運動・飲酒・サウナは避けていただきます。メイクは皮膚の反応が落ち着いてからをおすすめしており、当日は控えていただくのが安全です。作用が深いものほど、赤み・皮むけの期間は長くなります。
効果には個人差があり、期待した変化が得られないこともあります。 また、施術を続けている間の状態を保つものであって、永続的な変化をお約束するものではありません。
トラブルが生じた場合は、当院で診察・治療を行います。 気になる症状があれば、遠慮なくご連絡ください。
ほかの選択肢について
受けないという判断も、当然あり得ます。
- 保険診療の外用薬・内服薬による治療 にきびについては、これが第一の選択肢です。費用の負担も抑えられます。
- 面皰圧出(保険診療の処置) 詰まった毛穴の内容物を専用の器具で取り除く処置です。
- スキンケアと紫外線対策の見直しのみ こすりすぎをやめ、保湿と日焼け止めを習慣にするだけで、ざらつきやくすみが落ち着く方も少なくありません。
- レーザー・光治療など、ほかの施術 お悩みによっては、こちらが適していることもあります。
- 何もしないという選択 毛穴やくすみ、肌のざらつきの多くは、医学的に治療しなければならないものではありません。気にならないのであれば、何もしないという選択も十分にあり得ます。
ご自身が気になるかどうかで、受けるかどうかを決めていただいて構いません。
施術前後の注意点
次の点にご協力ください。
施術前(1週間ほど前から)
- 日焼けを避けてください。日焼け直後の施術は行えません。
- スクラブ・拭き取り化粧水・強い摩擦、ワックス脱毛・除毛クリームは控えてください。
- レチノイド(ビタミンA誘導体)の外用・内服をされている方は、必ずお申し出ください。
- 体調がすぐれないとき、発熱があるときは、日程の変更をご相談ください。
施術当日
- 入浴(湯船)・激しい運動・飲酒・サウナはお控えください。
- 熱いお湯での洗顔は避け、ぬるま湯でやさしく洗ってください。
施術後(次回まで)
- 日焼け止めを毎日使ってください。 色素沈着を防ぐうえでもっとも大切です。
- こすらないこと、保湿することが基本です。皮がむけてきても、無理にはがさず自然にはがれるのを待ちます。
- 次の施術までは一定の間隔(数週間程度)をあけます。
- 赤み・痛み・水ぶくれなど、いつもと違う症状が出た場合は、自己判断せずご連絡ください。
よくある質問
Q. 痛みはありますか?
-
A. 薬剤を作用させている間、ピリピリとした刺激や、じんわりとした熱感を感じる方が多くいらっしゃいます。多くの方は我慢できる範囲とおっしゃいますが、感じ方には個人差があり、薬剤の種類や濃度、肌の状態によっても変わります。強い痛みがある場合は我慢せずお知らせください。すぐに作用を止めることができます。
Q. 何回くらい、どのくらいの間隔で受けるのですか?
-
A. 1回で完結する施術ではありません。 一般に、数週間の間隔をあけて複数回くり返すことを前提とします。皮膚が回復する時間が必要なため、間隔を詰めれば早く効果が出るというものでもありません。また当院では回数をまとめた契約を前提としたご案内はしておらず、1回ごとに状態を見て、続けるかどうかをご相談します。何回で終わるかを最初に断定することは、正直にお答えするならできません。
Q. やめたら元に戻ってしまいますか?
-
A. 時間をかけて、元の状態に近づいていきます。ケミカルピーリングは、皮膚の入れ替わりを一時的に後押しする施術であり、ターンオーバーが滞る原因そのもの(加齢・紫外線・乾燥・生活習慣など)を変えるものではないためです。この点は、あらかじめ正直にお伝えしています。
Q. 保険は使えますか?
-
A. ケミカルピーリングは自由診療(保険適用外)です。一方、にきびの診断と、塗り薬・飲み薬による治療、面皰圧出などの処置は保険診療の対象です。当院では、まず保険診療でできることを丁寧に行い、そのうえで補助としてピーリングをご提案する順序を大切にしています。
Q. 1回でにきび跡は消えますか?
-
A. 消えません。炎症後の赤みや色素沈着は回数を重ねて変化を感じられることがありますが、時間のかかるものです。クレーター状に凹んだにきび跡に対して、ケミカルピーリング単独でできることは限られます。
Q. 敏感肌やアトピー性皮膚炎でも受けられますか?
-
A. 皮膚の炎症が強く出ている時期は行わず、まず炎症を落ち着かせる治療を優先します。症状が安定していれば、薬剤の種類や濃度を調整して行える場合もありますので、診察時にご相談ください。
Q. 妊娠中・授乳中でも受けられますか?
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A. 安全性が確立していないため、当院では妊娠中・妊娠の可能性がある方・授乳中の方への施術は行っておりません。
Q. 市販のピーリング化粧品とは何が違いますか?
-
A. 医療機関では、医師が皮膚の状態を診断したうえで薬剤の種類と濃度を選び、反応を見ながら作用時間を調整します。また、赤みや色素沈着といったトラブルが生じた際に、その場で診察し、必要な薬を処方して対応できます。ご自宅でのケアと医療機関での処置は、役割が異なるとお考えください。
院長から患者様へ
皮膚は、体の状態を映す鏡だと、私は考えています。肌のざらつきやくすみは、角質だけの問題ではなく、睡眠や食事、紫外線を浴びてきた年月が静かに表れているものでもあります。
ケミカルピーリングで私がいちばん大切にしているのは、まず、それが何なのかを見極めることです。にきびによく似ていても、真菌が関わっていれば必要なのは抗真菌薬です。酒さや脂漏性皮膚炎であれば、酸性の薬剤でかえって悪化させてしまうこともあります。「とりあえずピーリングをしてみましょう」という進め方だけは、したくないと思っています。
そして、効かないものには効かないとお伝えします。1回で肌が生まれ変わるものではありませんし、やめれば少しずつ戻ります。良いことばかりをお伝えして回数を重ねていただくことは、私の考える医療ではありません。
もうひとつ、にきびについては保険診療でできることを飛ばさないということも申し上げます。まずはそこを丁寧に行うのが土台であり、ピーリングはその補助です。順番を逆にすると、費用も時間も余分にかかります。
最後に。毛穴やくすみ、肌のざらつきは、医学的に治療しなければならないものではありません。気にならないのであれば、何もしないという選択も、まったく正しいと思っています。そのうえで、気になって毎日鏡の前で憂うつになるのであれば、それは十分に相談していただく理由になります。ご自身のお気持ちを大切に、決めていただければと思います。
私自身、患者様のお話をしっかりうかがい、分かりやすくご説明し、納得していただいたうえで進めることを信条としています。どうぞお気軽にご相談ください。
川名ごとう皮フ科クリニック 院長 後藤 克修
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