Disease

毛穴(毛穴の開き・黒ずみ)

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スマートフォンのインカメラに映った自分の鼻を見て、思わず指で押さえてしまう。ファンデーションを重ねるほど、夕方には毛穴の凹凸が浮き上がってくる。毛穴パックを貼っては、はがしたシートをまじまじと眺めて、また同じことをくり返している——。毛穴のお悩みは、皮膚科の美容相談のなかでもとくに多いテーマです。そして、自己流のケアがかえって毛穴を目立たせてしまっているケースが、とても多い領域でもあります。ひとくちに毛穴といっても、詰まっているのか、黒く見えているのか、開いているのか、たるんで縦に伸びているのか。タイプによって、原因も対処もまったく違います。このページでは、毛穴の種類を分けて整理し、何ができて何ができないのかを、できるだけ正直にご説明します。

※本ページでご紹介する治療の多くは自由診療(保険適用外)です。一部、保険診療の対象となるものもあります。詳しくは各項目をご確認ください。

毛穴のお悩みは、タイプによって対処が違います

「毛穴が気になる」というご相談は、実際には次のどれか、あるいは複数の組み合わせです。まずご自身がどれにあたるのか、確かめながらお読みください。

詰まり毛穴(角栓によるもの)

毛穴の出口に、白っぽい小さな塊が見える状態です。この塊を**角栓(かくせん)**といいます。角栓は「汚れ」ではなく、皮脂と角質が混ざって固まったものです。「洗い方が足りないから」と洗浄を強めてしまう方が少なくありませんが、角栓は洗浄で完全に防げるものではありません。鼻や小鼻のわき、あごなど、皮脂腺の多い部位にできやすくなります。

黒ずみ毛穴

毛穴が黒い点に見える状態ですが、ここにも複数の原因が混在しています。

  • 角栓の先端が酸化したもの
    毛穴から顔を出した角栓の先端が空気にふれて酸化し、黒く見えます。にきびでいう「黒にきび(開放面皰)」と同じ状態です。
  • 毛穴のまわりの色素沈着
    毛穴の周囲にメラニンが沈着したもので、紫外線やこすりすぎによる摩擦が関わります。
  • うぶ毛
    毛穴の中の細い毛が、黒い点として見えているものです。

つまり、「黒ずみ=角栓」とは限りません。取っても取っても黒さが変わらないという方は、色素沈着やうぶ毛が主体である可能性があります。見極めずにはがすケアを続けても、摩擦による色素沈着を増やすだけです。

 

開き毛穴

毛穴の出口が丸く広がって見える状態です。皮脂の分泌が多い方に目立ちやすく、鼻やほおの内側、額など、皮脂腺の発達した部位に現れます。皮脂腺が大きいほど毛穴も広く見えます。もともとの毛穴の大きさには個人差があるという前提が大切です。

 

たるみ毛穴

ほおを中心に、毛穴が丸ではなく涙のしずくのような楕円形に伸びて見える状態です。さらに進むと、隣り合った毛穴が縦につながって細い線のように見えることもあります。指で軽く皮膚を引き上げると目立たなくなるのが特徴で、毛穴そのものが広がっているというより、皮膚を支える力が低下して毛穴が引き伸ばされているためです。背景には真皮のコラーゲンやエラスチンの減少があり、洗浄やピーリングを重ねても期待どおりの変化は得られにくくなります。詳しくは「くすみ・たるみ・しわ」のページをご覧ください。

クレーター(にきび跡による凹み)

毛穴とは別のものですが、混同されやすいのがこちらです。にきびの炎症が皮膚の深い層まで及び、組織が失われて凹みとして残ったものを**瘢痕(はんこん)**といいます。皮膚を引き上げても形が変わりにくく、光の当たり方で影として目立ちます。自然には元に戻りにくく、毛穴のケアでは対応できません。必要なのは、にきび跡としての治療です。何より大切なのは、新しいにきびを跡にしないことです。詳しくは「にきび・にきび跡」のページをご覧ください。

 

毛穴に見えて、毛穴ではないもの

年齢を重ねると、額やほおに、中央がわずかにくぼんだ黄白色の小さな盛り上がりが現れることがあります。これは皮脂腺が大きくなったもので、毛穴の開きとは別のものです。良性の変化ですが、まれに見分けの必要なできものが混ざっていることもあります。気になる盛り上がりは、一度診察を受けていただくことをおすすめします。

毛穴が目立つ原因

皮脂の分泌量

皮脂腺の大きさやはたらきには個人差があり、男性ホルモンの影響を受けます。皮脂が多いほど毛穴の出口は広く見えます。

角化(かくか)の乱れ

毛穴の出口の角質が厚くなると皮脂の通り道が狭くなり、角栓ができやすくなります。にきびのできはじめと同じしくみです。

加齢による支持力の低下

真皮のコラーゲンやエラスチンが減り、毛穴を丸く保っていた周囲の組織がゆるみます。これがたるみ毛穴の背景です。

紫外線

真皮の線維を傷つけて支持力を下げると同時に、毛穴周囲の色素沈着にも関わります。開きにも黒ずみにも関与するという点で、紫外線対策は基本です。

摩擦・誤ったケア・乾燥

こすりすぎやはがすケアのくり返しは、色素沈着や毛穴の広がりにつながります。乾燥もキメを乱します。

体質・遺伝的な要素

毛穴の大きさや皮脂腺の発達には生まれつきの個人差があります。同じケアで結果が違うのは、この差によるところも大きいのが実際です。

はじめにお伝えしたいこと — 毛穴は「なくなる」ものではありません

毛穴は、皮膚の正常な構造です。毛が生え、皮脂が分泌される出口であり、すべての人にあります。病気でも異常でもありません。ですから、毛穴を完全になくすことはできませんし、なくしてよいものでもありません。

そしてもうひとつ。収れん化粧水や冷水で「毛穴が引き締まった」と感じることはあっても、それによって毛穴が永久に閉じることはありません。 一時的に皮膚がひきしまって見えているだけで、時間が経てば戻ります。製品の良し悪しではなく、皮膚の構造上そうなっているというだけのことです。

では、何を目指すのか。当院が現実的な目標と考えているのは、詰まりを減らしてためない状態をつくること/色素沈着や炎症を減らして目立ちにくくすること/支持力の低下を進めないことの三つです。「毛穴が消える」ではなく「毛穴が目立ちにくくなる」。効果には個人差があり、期待どおりにならないこともあります。

かえって毛穴を悪化させてしまう、よくあるケア

自己流のケアが、毛穴を目立たせる原因になっていることは少なくありません。

  • はがすタイプの毛穴パック
    必要な角質まで一緒にはがしてしまいます。刺激を受けた皮膚は防御のために角質を厚くし、かえって詰まりやすくなることも
  • 指や器具で押し出す
    毛穴の壁が傷つき、炎症が深く及べば凹みとして残るおそれがあります
  • ゴシゴシ洗顔・スクラブの使いすぎ
    黒ずみを取ろうとこすった結果、毛穴のまわりが茶色くなる——これは実際によくあることです
  • 1日に何度も洗う・洗浄力の強すぎる洗顔料
    皮脂を取りすぎると乾燥によって角層が乱れ、逆効果になり得ます
  • 保湿を控える
    「脂っぽいから保湿しない」という考え方は、毛穴に関してはおすすめできません
  • ピンセットで毛を抜く 毛穴の炎症(毛嚢炎)や色素沈着の原因になります

これらをやめるだけで状態が落ち着く方もいらっしゃいます。「何かを足す」前に「引き算」から始めたほうがよいケースがある、ということです。

当院の毛穴治療の特徴 — なぜ川名ごとう皮フ科クリニックなのか

毛穴は、情報が多く、市販品も施術メニューも数えきれないほどある領域です。だからこそ川名ごとう皮フ科クリニックでは、どのタイプの毛穴なのかを見極めることと、できること・できないことを正直にお伝えすることを診療の中心に置いています。

皮膚科専門医による診療

当院の院長・後藤克修は、日本皮膚科学会が認定する皮膚科専門医です。皮膚科専門医は、皮膚の病気に関する一定の研修を積み、所定の基準を満たした医師に与えられる資格です。加えて、日本レーザー治療学会のレーザー認定医であり、日本美容皮膚科学会、日本美容内科学会に所属しています。化粧品成分に関する知識を問う日本化粧品検定1級も取得しており、洗顔料や化粧品の選び方まで含めてご説明できるようにしています。

後藤院長は、藤田医科大学医学部を卒業後、安城更生病院での初期研修を経て、名古屋大学医学部附属病院の皮膚科学教室に入局しました。その後、豊田厚生病院、名鉄病院、日本赤十字社愛知医療センター名古屋第一病院などの皮膚科で診療にあたり、複数のクリニックでの勤務を重ねています。毛穴のお悩みは、にきび、脂漏性皮膚炎、色素沈着といった皮膚疾患と背中合わせの領域です。皮膚科としての診療経験を、その見極めに生かしてまいります。なお、これらは後藤院長個人の経歴・資格に基づくものであり、治療の結果を保証するものではありません。

「どのタイプの毛穴か」を見極めてから治療します

毛穴の診療で当院が最も重視しているのは、分類です。詰まりが主体なのか、色素沈着が主体なのか、皮脂による開きなのか、たるみによる引き伸ばしなのか、あるいはにきび跡の凹みなのか。ここが違えば、必要なことはまったく変わります。

たとえば、たるみ毛穴の方が「詰まりを取ろう」とピーリングを重ねても、期待どおりの変化にはつながりにくいでしょう。色素沈着が主体の方が角栓を取り続けても、黒さは残ります。にきび跡の凹みを毛穴だと思って洗浄を強めれば、皮膚を傷めるだけです。

また、毛穴の悩みの背景に、治療が必要な皮膚の病気が隠れていることもあります。にきび(尋常性ざ瘡)が続いている、脂漏性皮膚炎で赤みやかさつきがある、といった場合、それらの治療は保険診療の対象です。自費の施術を検討する前に、まず保険診療でできることを整えたほうがよい方もいらっしゃいます。当院では、皮膚の状態を診察し、必要に応じてダーモスコピー(拡大鏡を用いた観察)で毛穴の状態を確認したうえで、取り組む順番をご提案します。「とりあえず何か当ててみましょう」という進め方は、当院ではいたしません。

効かないものには、効かないとお伝えします

毛穴に関して、当院がはっきりお伝えしていることが三つあります。毛穴は完全にはなくならないこと。効果には個人差があること。そして、やめれば戻り得ること。

そのうえで、当院では必要以上の回数やコースをおすすめすることはありません。何回で終わりというより、「どこまでを目指すか」をご一緒に決め、経過を見ながらその都度ご相談していきます。良いことばかりをお伝えして始めていただき、後から「思っていたのと違った」となるのは、お互いにとって不本意だと考えているためです。

「皮膚は体を映す鏡」— 栄養・生活面のサポートも院内で(ご希望に応じて)

後藤院長は、「皮膚は体の状態を映す鏡」という考え方を診療の軸にしています。これは、名古屋大学皮膚科での恩師から学んだ、「皮膚だけでなく患者さんの背景まで含めて診る、包括的・全人的な医療」という姿勢に根ざしたものです。後藤院長には、歯科医師免許を取得したのちに医学部へ進み、医師免許を取得したという経歴があります。歯周病の患者さんを診るなかで、口の中の症状の奥に全身の状態が関わっていることに関心を抱いたことが、「皮膚も、その奥にある体全体も診たい」という現在の診療観につながっています。

毛穴の状態には皮脂の分泌が大きく関わり、その皮脂の分泌には、睡眠、ストレス、ホルモンのはたらき、食生活といった体の内側の状態が関係することがあります。当院には管理栄養士が常駐し、ご希望に応じて、栄養や生活面のご相談も同じ場所で受けていただけます。これは、標準的な治療を基本としたうえで、ご希望に応じてご案内している追加のサポートであり、効果を保証するものではありません。保険診療とは別のご案内(自費)となります。

また、当院が意識しているのが「クリニカルイナーシャ(治療の惰性)」を避けるという考え方です。変化がないまま回数だけが重なる——そうした状態にならないよう、経過を確認しながら、続けるのか、方法を変えるのか、いったん止めるのかを、その都度ご一緒に判断していきます。

通いやすい体制

所在地は名古屋市昭和区折戸町で、地下鉄鶴舞線「川名駅」から徒歩10分ほど、屋根付きの駐車場を15台分ご用意しています。院内にはキッズコーナーや多目的トイレ、エレベーターを設けています。毛穴のケアは続けていくことに意味がある取り組みです。無理なく通い続けられること、そして相談しやすいことを大切にしています。

診療の流れ

初めて受診される際の、大まかな流れです。

ご予約・受付

WEBからご予約いただけます。問診票に、気になっている部位、これまでのケアの内容、使用中の洗顔料や化粧品、にきびの有無、既往症やお薬などをご記入いただきます。

カウンセリング・診察

どんな見え方が気になるのかをうかがい、医師が皮膚を診察します。詰まり・黒ずみ・開き・たるみ・にきび跡のどれが主体か、治療が必要な状態が隠れていないかを確認します。

ご説明とご提案

取り組む順番と選択肢、期待できること・できないこと、費用、リスクをご説明します。その日のうちにお決めいただく必要はありません。

治療・経過の確認

内容と費用にご納得いただけたうえで進め、経過を見ながら方法を調整します。気になる症状が出た場合は、皮膚科として診察・治療を行います。

治療方法

当院で実際に提供する治療の内容については、診察のうえでご案内します。

ここでは、一般的に用いられている選択肢を、どのタイプに向くのかという観点から俯瞰的に整理します。個々の施術の仕組みや回数の目安は、それぞれの詳細ページであらためてご説明します。

スキンケアの見直しがすべての土台です。やりすぎているケアを引き算し、洗いすぎない洗顔と十分な保湿、紫外線対策に整える。ここを整えないまま施術を重ねても、結果は安定しません。

外用薬・内服は、背景ににきび(尋常性ざ瘡)がある場合、毛穴の詰まりに働きかける塗り薬などが保険診療の対象となります。脂漏性皮膚炎も同様です。美容目的の外用薬・内服は自由診療となります。

面皰圧出は、詰まった毛穴の内容物を専用の器具で取り除く処置で、にきびの治療の一環として保険診療のなかで行われます。対象を見極めたうえで行うものです。

ケミカルピーリングは、薬剤を用いて角層の入れ替わりに働きかける方法です。詰まり毛穴やざらつきが気になる方の選択肢で、間隔をあけてくり返すことが前提となります。

光・レーザーによる治療のうち、顔全体の色調やキメに働きかける方法(レーザーフェイシャルなど)は、毛穴まわりの色素沈着や赤みが気になる方の選択肢です。皮膚に微細な熱の作用を加えて入れ替わりをうながす方法(フラクショナル照射を用いる炭酸ガスレーザーなど)は、開き毛穴やにきび跡の凹凸に用いられ、一定のダウンタイムを伴います。

たるみ毛穴に必要なのは、毛穴そのものへのケアではなく、たるみへの取り組みです。

料金

本ページでご紹介する美容目的の治療は、自由診療(保険適用外)です。(にきび・脂漏性皮膚炎など、疾患に対する治療は保険診療の対象となる場合があります。)

◎料金表

※料金は税込表示です。 ※実際の費用は、部位・回数・範囲によって異なります。カウンセリング時に総額をご提示し、ご納得いただいてから進めます。

リスク・副作用・ダウンタイム

毛穴に対する治療は、次のようなリスクを伴います。必ずご理解のうえでご検討ください。 選ぶ方法によって内容は異なりますので、実際に受けていただく際には、その治療に固有のリスクをあらためてご説明します。

施術直後〜数日

  • 赤み・ヒリヒリ感・熱感 ピーリングや光・レーザーの後に生じることがあります。多くは数時間〜数日で治まります
  • 痛み 方法によって、チクチクとした感覚や熱さを感じることがあります
  • 腫れ・むくみ フラクショナル照射などの後に、一時的に生じることがあります

数日〜数週間

  • 皮むけ・かさぶた ピーリングやレーザーの後に生じることがあります。無理にはがさないでください
  • 色素沈着 施術後の炎症によって、かえって色が濃くなることがあります。紫外線対策を怠ると起こりやすくなります
  • 一時的なにきびの悪化 皮膚の入れ替わりが進む過程で、一時的ににきびが目立つことがあります
  • 乾燥・つっぱり感 バリア機能が一時的に低下することで生じます。保湿で対応します

まれに起こりうること

やけど(熱傷)、瘢痕(傷あと)、感染、アレルギー反応、単純ヘルペスの再活性化など。

ダウンタイム

方法によって大きく異なります。当日からメイクが可能なものもあれば、数日から1週間程度、赤みや皮むけを見込んでいただく必要があるものもあります。大切なご予定の直前は避けていただくようご案内しています。

受けられない方・慎重な判断が必要な方

妊娠中・授乳中の方、治療部位に感染や強い炎症がある方、光線過敏症の方、特定のお薬を服用中の方、ケロイド体質の方などは、治療をお受けいただけない場合や、慎重な判断が必要な場合があります。必ず問診時にお申し出ください。

トラブルが生じた場合は、当院で診察・治療を行います。気になる症状があれば、遠慮なくご相談ください。

ほかの選択肢について

治療を受けることだけが答えではありません。次のような選択も、十分にあり得ます。

  • やりすぎているケアをやめる 毛穴パック、ゴシゴシ洗顔、押し出し。これらをやめて、洗いすぎない洗顔と保湿に切り替えるだけで落ち着く方がいらっしゃいます。費用がかからず、負担も最も少ない選択です
  • 紫外線対策を続ける 毛穴の開きにも黒ずみにも関わる紫外線を防ぐことは、これ以上進めないための基本です
  • メイクで整える 毛穴の凹凸をなだらかに見せる下地やコンシーラーを使う方法もあります
  • 何もしない 毛穴は、医学的に治療しなければならないものではありません。皮膚の正常な構造であり、放置して健康を損なうものでもありません

そのうえで、鏡を見るたびに気持ちが沈むといったことがあるのなら、それは治療を検討する十分な理由になると考えています。受けるかどうかは、ご自身の気持ちを基準に決めていただいて構いません。

治療前後の注意点・日常のケア

治療の前に

施術予定日の前後は日焼けを避けてください。服用中のお薬や過去のアレルギーは必ずお伝えください。

治療の後に

紫外線対策を徹底してください。施術後の肌は色素沈着を起こしやすい状態です。洗顔・クレンジングはこすらずやさしく、皮むけやかさぶたは無理にはがさないでください。当日の入浴(湯船)、激しい運動、飲酒、サウナは控えていただく場合があります。

日常のケア

洗顔は「やさしく、適量、1日2回まで」が目安です。よく泡立てた洗顔料で、指が肌に直接ふれないように洗い、ぬるめのお湯ですすぎます。熱いお湯は必要な皮脂まで奪います。脂っぽい方でも保湿は必要で、乾燥するとキメが乱れて毛穴の縁が目立ちます。紫外線対策は色素沈着とたるみの両方に関わるため、一年を通して続けてください。ご心配な点は、当院の管理栄養士にもご相談いただけます(自費でのご案内となります)。

よくある質問

Q. 毛穴は治療すればなくなりますか?

A. なくなりません。毛穴は毛が生え、皮脂が分泌される、皮膚の正常な構造だからです。治療で目指すのは「目立ちにくくすること」「これ以上目立たせないこと」です。

Q. 収れん化粧水を使えば毛穴は閉じますか?

A. 一時的に引き締まったように感じても、それによって毛穴が永久に閉じることはありません。毛穴を目立ちにくくするには、詰まり・色素沈着・たるみといった原因の側に働きかける必要があります。

Q. 毛穴パックは使ってもよいですか? 角栓を自分で押し出すのは?

A. どちらもおすすめしていません。毛穴パックは必要な角質まではがしてしまい、かえって詰まりやすくなったり、色素沈着につながったりします。自己流の押し出しは毛穴の壁を傷つけ、凹みとして残ることもあります。医療機関で行う面皰圧出は、対象を見極めたうえで専用の器具を用いるもので、これとは異なります。

Q. 毛穴の治療に保険は使えますか?

 A. 美容目的の毛穴治療は自由診療(保険適用外)です。ただし、背景ににきび(尋常性ざ瘡)や脂漏性皮膚炎などがある場合、その治療は保険診療の対象です。まず保険診療で整えたほうがよい方もいらっしゃいますので、診察のうえでご説明します。

Q. 鼻の黒ずみを取っても、またすぐできてしまいます。

A. 角栓は皮脂と角質からできるため、皮脂の分泌が続くかぎり、また少しずつたまります。「一度きれいにする」より「ためない習慣をつくる」ほうが現実的です。黒さの正体が色素沈着やうぶ毛である場合は、取り除いても変わりません。

Q. 何回くらい受ければよいですか? やめたら元に戻りますか?

A. 一律の回数はありません。当院では必要以上の回数やコースをおすすめすることはありません。また、皮脂の分泌や加齢による変化そのものが変わるわけではないため、時間の経過とともに戻っていく傾向があります。だからこそ、日々のスキンケアと紫外線対策を土台に置くことが大切です。

院長から患者様へ

皮膚は、体の状態を映す鏡だと、私は考えています。毛穴もまた、皮脂の分泌、睡眠、ストレス、ホルモンのはたらきといった、体の内側の状態を映すことがあります。

毛穴の診療で私が最も大切にしているのは、まずどのタイプかを見極めることです。ここを曖昧にしたまま何かを始めても、費用と時間をかけたわりに手応えが乏しい、ということが起こります。「とりあえず何か当ててみましょう」という進め方だけは、したくないと思っています。

そして、効かないものには効かないとお伝えします。毛穴は完全にはなくなりません。収れん化粧水で永久に閉じることもありません。良いことばかりをお伝えして始めていただき、後から「思っていたのと違った」となるのは、お互いにとって不本意です。

もうひとつ。毛穴のご相談では、「足す」より先に「引く」ことをご提案することがよくあります。良かれと思って続けてこられたケアが、実は毛穴を目立たせていた——そういうことは本当によくあります。どうか、ご自身を責めないでください。

最後に。毛穴は、医学的に治療しなければならないものではありません。気にならないのであれば、何もしないという選択も、まったく正しいと思っています。そのうえで、気になって毎日鏡の前で憂うつになるのであれば、それは十分に相談する理由になります。

私自身、患者様のお話をしっかりうかがい、分かりやすくご説明し、納得していただいたうえで進めることを信条としています。どうぞお気軽にご相談ください。

川名ごとう皮フ科クリニック 院長 後藤 克修

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