Type

原因不明でお悩みの方へ

  • *
  • *

かゆみが何か月も続いている。発疹が出たり消えたりをくり返す。塗り薬を続けているけれど、良くなったのか分からない。何が原因なのか、いまだにはっきりしない。

「原因が分からない」という状態は、症状そのものと同じくらい、つらいものだと思います。

先が見えない。いつまで続くのか分からない。自分の生活のなかに原因があるのか、体の中に何かあるのか、それすら分からない。そうした不安を抱えたまま過ごす時間は、決して短く感じられないはずです。

川名ごとう皮フ科クリニックは、そうしたお悩みをお持ちの方にも、どうぞお越しいただきたいと考えています。

「原因が分からない」のは、めずらしいことではありません

まずお伝えしたいのは、原因がはっきりしない皮膚症状は、決してめずらしくないということです。

たとえば、慢性的にくり返すじんましんの多くは、明らかな誘因が見つからないとされています。長引くかゆみについても、原因を一つに絞りきれないことがよくあります。

原因が特定できないこと自体は、診療がうまくいっていないという意味ではありません。 原因が分からなくても、症状を抑える治療はできます。そして、原因を探る努力を続けながら、同時に生活を楽にしていくことは両立できます。

なぜ、皮膚の症状は原因が分かりにくいのか

見た目が似ていても、正体が違う

皮膚は、体のなかでもっとも「反応のパターンが少ない」臓器のひとつです。原因が何であれ、皮膚は「赤くなる」「かゆくなる」「ぶつぶつが出る」といった限られた反応で応えます。

そのため、まったく別の原因によるものが、そっくりに見えることがあります。

原因が複数、重なっている

乾燥に、洗いすぎが加わり、そこにストレスが重なる。もともとの体質に、季節の変化と生活環境の変化が重なる。一つの原因ではなく、複数が絡み合っていることがよくあります。この場合、「原因はこれです」と一つに絞ること自体が難しくなります。

症状が出たり消えたりする

じんましんのように、診察のときには治まっている症状があります。医師が実際の症状を見られないまま診断しなければならないという難しさがあります。

皮膚以外の原因のことがある

内臓の病気、お薬の影響、栄養状態、ホルモンのバランス。皮膚に現れていても、原因が皮膚にないことがあります。皮膚だけを診ていても、たどり着けない場合があるということです。

当院のアプローチ

まず、もう一度「診断」から

長引いている症状ほど、当院は診断に立ち返ります。

長く続く症状には、「最初についた診断のまま治療が続いている」という場合があります。診断が合っていれば問題ありませんが、そうでなければ、いくら治療を続けても変化は出ません。

当院の院長・後藤克修は、日本皮膚科学会が認定する皮膚科専門医です。診察では、症状の分布、形、経過、生活の状況をあらためて丁寧にうかがい、ダーモスコピー(拡大鏡を用いた観察)などで確認します。

「これまでの治療を続けましょう」で終わらせず、いま何が起きているのかをもう一度考える。 それが当院の出発点です。

検査でできること

診断のために必要と判断した場合は、次のような検査を行います。

  • 顕微鏡検査
    真菌(カビの一種)などの有無を調べます。湿疹だと思われていたものが真菌によるものだった、というのは実際に起こります
  • 細菌培養検査
    感染が関わっているかを調べます
  • 血液検査
    アレルギーの関与、炎症の程度、そして全身の状態を確認します
  • パッチテスト
    金属、化粧品、外用薬などのかぶれの原因を特定します
  • 皮膚生検(組織検査)
    局所麻酔をして皮膚の一部を採取し、顕微鏡で詳しく調べます。見た目では判断がつかない場合の、有力な手がかりになります

検査は、行えばよいというものではありません。 なぜその検査が必要なのか、何が分かるのかをご説明したうえで行います。

「皮膚は体を映す鏡」— 全身の視点から

当院の診療の核となる考え方です。

皮膚の症状は、皮膚だけで完結しているとは限りません。皮膚だけを見ていて行き詰まったときこそ、体の側に目を向ける意味があります。

当院では、必要と判断した場合に血液検査などで全身の状態を確認します。また、食事・睡眠・ストレス・生活環境についてもうかがいます。

院内には管理栄養士が常駐しています。ご希望に応じて、栄養面からのご相談もお受けできます。

もともと歯科医師として歯周病の患者さんを診るなかで、背景にある全身の状態に関心を抱き、医学部へ進んだという経歴も、この診療観につながっています。名古屋大学皮膚科での恩師からは、「皮膚だけでなく、患者さんの背景まで引き出して診る」包括的・全人的な医療の考え方を学びました。

しかし、当院は「栄養で皮膚の病気を治す」クリニックではありません。標準的な治療を保険診療の範囲でしっかり行うことが土台であり、栄養面のご提案はその上に置く追加のアプローチです。効果を保証するものではなく、**保険診療とは別のご案内(自費)**となります。

同じ治療を、漫然とくり返さない

後藤院長には、「クリニカルイナーシャ(治療の惰性)」に対する強い問題意識があります。改善していないのに、同じ薬・同じ方針が続けられてしまう状態を指す言葉です。

原因が分からない症状ほど、この状態に陥りやすくなります。「原因不明だから、対症療法を続けるしかない」そこで思考が止まってしまうことがあるためです。

当院では、変化が乏しいときには立ち止まります。診断そのものを見直す、治療法を変える、皮膚以外の背景を確かめる。いずれかの手を打ちます。

分からないときは、分からないとお伝えします

これは、当院がもっとも大切にしている姿勢です。

検査をしても原因が特定できないことは、実際にあります。そのとき、無理に病名をつけて説明した気になることを、当院はいたしません。

代わりに、次のようにお伝えします。

  • いまの時点で分かっていること
  • 分かっていないこと
  • その状態で、何ができるか(症状を抑える治療、経過を見るという選択、時間をおいて再検討すること)
  • 今後、何が分かれば方針が変わるか

「原因は分かりませんが、症状を抑えることはできます」 これは、決して後ろ向きな結論ではありません。原因が分からないまま、それでも生活を楽にしていくことはできます。

必要なら、適切な医療機関へおつなぎします

皮膚科の範囲を超えていると判断した場合、あるいはより詳しい検査が必要と判断した場合は、適切な医療機関へのご紹介を検討します。

自院で抱え込むことが、患者さんのためになるとは限らないと考えています。

受診の際に、ご用意いただきたいもの

原因のはっきりしない症状では、患者さんがお持ちの情報が、診断の決め手になることがよくあります。 可能な範囲で、以下をご用意ください。

症状が出ているときの写真 ★もっとも役立ちます

出たり消えたりする症状は、診察時には治まっていることがほとんどです。スマートフォンで撮影しておいてください。

  • 患部の接写と、全体が分かる引きの写真の両方
  • 複数の日・時間帯のもの
  • 撮影日時が分かるようにしておくと、より役立ちます

お薬手帳・使用中の薬

飲み薬も、塗り薬も、すべてです。 市販薬、サプリメント、漢方薬も含みます。可能であれば実物をお持ちください。

お薬が原因で皮膚症状が出ることは、めずらしくありません。

これまでの検査結果

他の医療機関で検査を受けておられる場合、結果の写しをお持ちいただけると、同じ検査のくり返しを避けられます。 紹介状(診療情報提供書)があれば、あわせてお持ちください。

症状の記録

  • いつから始まったか
  • どんなときに悪化するか(時間帯/季節/入浴後/食後/ストレス時/特定の場所)
  • どんなときに楽になる
  • 体のどこから始まり、どう広がったか
  • かゆみの強さ(夜眠れるかどうか)

きちんとした記録でなくて構いません。カレンダーへの走り書き程度でも、十分に役立ちます。

生活環境について

診察でうかがうことがあります。あらかじめ思い出しておいていただけると助かります。

 

  • ご職業、作業内容(手を使う仕事か、薬品を扱うか、屋外か)
  • 使っている化粧品・洗剤・シャンプー・柔軟剤(最近変えたものがあれば、とくに重要です)
  • ペットの有無
  • 住環境(新築・リフォーム・引っ越しの有無、寝具、カビの心配)
  • ご趣味(園芸、スポーツ、楽器など)
  • ご家族に同じ症状の方がいるか

原因が分かりにくい、代表的な症状

  • 原因不明の発疹・かゆみ
    症状の詳しい解説はこちらをご覧ください
  • じんましん
    慢性的にくり返すものの多くは、誘因が特定できないとされています
  • アレルギーによる肌トラブル
    接触するものが原因のかぶれ。パッチテストで特定できることがあります
  • アトピー性皮膚炎
    複数の要因が関わります
  • 手湿疹
    原因の切り分けが難しい代表例です
  • 食物アレルギー
    自己判断での除去は行わず、必ずご相談ください

ご注意いただきたいこと

  • 必ず原因が分かるとは限りません。
    これは繰り返しお伝えしておきたいことです。検査を尽くしても特定できない場合があります。
  • 時間がかかることがあります。
    パッチテストのように結果が出るまで日数を要する検査、経過を追うことでしか判断できないものがあります。
  • すぐに劇的に良くなるとは限りません。
    長く続いてきた症状は、落ち着くまでにも時間がかかることがあります。
  • すべての検査を一度に行うわけではありません。
    必要性を判断したうえで、順を追って進めます。
  • 当院での対応が難しい場合があります。
    そのときは正直にお伝えし、適切な医療機関へのご紹介を検討します。

よくある質問

長く続いている症状ですが、いまさら受診しても意味がありますか。

A. 意味があります。経過が長いこと自体が、診断の手がかりになります。 いつから、どう変化してきたかをお聞かせください。

検査をすれば原因が分かりますか。

A. 分かることもあれば、分からないこともあります。検査には、それぞれ「何が分かるか」の範囲があります。 当院では、その検査で何が分かるのかをご説明したうえで行います。

他の医療機関にもかかっています。相談してよいですか。

A. ご相談いただけます。現在お使いのお薬をお持ちください。
検査結果や紹介状をお持ちであれば、あわせてご持参ください。なお、当院では他の医療機関の治療について評価することはいたしません。当院として何ができるかをご説明します。

アレルギー検査を受けたいのですが。

A. 診察のうえで、必要と判断した場合に行います。血液検査の数値だけで原因が決まるわけではないため、症状の経過とあわせて判断します。数値をもとに自己判断で食品を除去することは、なさらないでください。

ストレスが原因だと言われました。

A. ストレスが症状に影響することは確かにあります。ただし、「ストレスのせい」で片づけてしまうと、他の原因を見落とすことがあります。 当院では、そう判断する前に、確かめられることを確かめます。

原因が分からないまま、薬だけ続けることになりますか。

A. それを避けたいと考えています。 症状を抑える治療を続けながら、原因を探る努力も並行します。変化が乏しいときは、方針そのものを見直します。

皮膚科ではなく、他の科の病気ということはありますか。

A. あります。皮膚に症状が出ていても、原因が皮膚にないことがあります。 その可能性を含めて確認し、必要と判断した場合は適切な医療機関へのご紹介を検討します。

費用はどれくらいかかりますか。

A. 保険診療の場合、行う検査によって異なります。検査を行う前に、内容と目的をご説明します。 おおよその費用が気になる場合は、遠慮なくお尋ねください。

院長より

皮膚は、体の状態を映す鏡だと、私は考えています。

原因の分からない症状を抱えておられる方が、外来にお越しになります。長く続いている、いろいろ試したけれど変わらない、何が悪いのかも分からない。そうお話しくださる方の表情には、症状そのもの以上のつらさが表れているように感じます。

私が大切にしているのは、もう一度、診断から考え直すことです。長く続いている症状ほど、「最初についた診断」がそのまま前提になっていることがあります。そこを一度疑ってみる。分布を見直す、経過をうかがい直す、必要なら検査で確かめる。当たり前のことのようですが、これを省略しないことが大切だと思っています。

そして、皮膚だけを見ていて行き詰まったときには、体の側に目を向けます。 私はもともと歯科医師で、歯ぐきの症状の背景に全身の状態が関わっていることに気づいたことが、医学部へ進むきっかけでした。皮膚科医になってからも、同じことを何度も経験しています。

同時に、正直に申し上げなければならないこともあります。それでも原因が分からないことは、あります。 そのとき私は、分からないと申し上げます。無理に病名をつけて、説明した気になることはしたくありません。

けれど、「分からない」は「何もできない」ではありません。 原因が特定できなくても、症状を抑えることはできます。夜眠れるようにすることはできます。そして、時間が経つなかで見えてくるものもあります。

一人で抱えないでください。 分からないまま不安を抱えて過ごすより、一緒に考える人間がいたほうが、少しは楽になるはずです。どうぞ、お気軽にご相談ください。

川名ごとう皮フ科クリニック 院長 後藤 克修

関連するページ

ご予約・お問い合わせ

  • 一般・小児・美容の初診/再診【ネット受付・予約】
  • LINEから気軽に【LINE受付・予約】
ご予約・
お問い合わせ
052-753-3580

問診票ダウンロード

注意事項
  • 午前の受付で午後の診察を希望することはできませんのでご注意ください。
  • 診察できる人数を超えてしまった場合は、やむを得ず受付時間内でもWEB受付を停止させていただく場合がございます。予めご了承ください。