Disease

にきび・にきび跡

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「またできてしまった」「治ってもくり返す」「跡が残ってしまった」——にきびに長く悩んでこられた方は少なくありません。にきびは身近な皮膚の病気である一方、放っておくと跡を残してしまうことがあり、適切な時期に正しく治療することが大切な病気です。このページでは、にきび・にきび跡の症状や原因、治療の考え方、ご家庭でのケアまでを、できるだけ分かりやすくご説明します。川名ごとう皮フ科クリニックでは、皮膚科専門医による標準的な治療を土台としながら、おひとりおひとりの肌や生活の背景にも目を向けた診療を心がけています。思春期のお子様から大人の方まで、安心してご相談いただける場所でありたいと考えています。

にきび・にきび跡とは

にきびは、医学的には「尋常性ざ瘡(じんじょうせいざそう)」と呼ばれる、毛穴に起こる慢性の皮膚の病気です。皮膚にある毛穴の奥には、皮脂(皮膚の油分)を分泌する皮脂腺がつながっています。何らかの要因で毛穴の出口が詰まり、皮脂が外に出られずに溜まると、毛穴の中の環境が変化しアクネ菌などが関わる炎症反応が起こります。これが、にきびのできる基本的な仕組みです。

にきびは思春期にできるもの、というイメージをお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。しかし実際には、大人になってからくり返す方も多く、年齢や性別を問わずに見られる病気です。「たかがにきび」と思われがちですが、症状が長引いたり、くり返したりすることで、後述する「にきび跡」を残してしまうこともあります。だからこそ、早めに正しくケアしていくことが大切だと、当院は考えています。

主な症状(にきびの進み方)

にきびは、症状の進み方によって見た目が変わっていきます。代表的な段階として、次のようなものがあります。

  • 白にきび(閉鎖面皰〔へいさめんぽう〕) 毛穴の出口が詰まり、中に皮脂が溜まった、白っぽく小さく盛り上がった状態です。炎症はまだ起きていない初期の段階で、「面皰(めんぽう/コメド)」とも呼ばれます。
  • 黒にきび(開放面皰〔かいほうめんぽう〕) 詰まった毛穴の出口が開き、溜まった皮脂の表面が空気にふれて酸化し、黒く見える状態です。汚れがついているわけではありません。
  • 赤にきび(炎症性皮疹) 毛穴の中でアクネ菌が増え、炎症が起こって赤く腫れた状態です。痛みやかゆみをともなうこともあります。
  • 黄にきび(膿疱〔のうほう〕) 炎症が進み、毛穴の中に膿(うみ)が溜まって、黄色っぽく見える状態です。この段階まで進むと、跡を残しやすくなります。

これらは別々のものではなく、ひとつの毛穴で「詰まり」から「炎症」へと進んでいく、一連の流れとして捉えることができます。初期の白にきび・黒にきびの段階で適切にケアできれば、炎症の強い赤にきび・黄にきびへ進むのを抑えやすくなります。

にきび跡(炎症のあとに残るもの)

にきびの炎症が強かったり、長引いたりすると、症状が治まったあとにも「にきび跡」が残ることがあります。にきび跡には、主に次のような種類があります。

  • 赤み 炎症が治まったあと、しばらく赤みが残る状態です。時間の経過とともに、少しずつ薄くなっていく傾向があります。
  • 色素沈着(しきそちんちゃく) 炎症によってメラニン色素がつくられ、茶色っぽいシミのように残る状態です。こちらも、時間をかけて薄くなっていくことが多いものの、長く残ることもあります。
  • クレーター状の凹み(瘢痕〔はんこん〕) 炎症が皮膚の深い層(真皮)にまで及び、組織が傷ついた結果、皮膚の表面に凹凸が残った状態です。一度できると自然には元に戻りにくく、にきび跡のなかでも対応がむずかしいタイプです。

にきび跡は、いったんできてしまうと、改善に時間がかかったり、十分に元に戻りにくかったりすることがあります。とくにクレーター状の凹みは、深い炎症が起きたあとに生じやすいため、「跡を残さないこと」を目標に、炎症が強くなる前の段階から治療していくことが何より大切だと、当院は考えています。早めに皮膚科を受診して炎症を最速で鎮圧することが、きれいな肌を守る唯一の近道です。

にきびの原因・悪化のしくみ

にきびのできる根本には、(1) 毛穴の出口の角質が厚くなって詰まりやすくなること、(2) 皮脂の分泌が増えること、(3) 毛穴の中でアクネ菌が増えること、(4) 炎症が起こること、という流れがあります。これらに、さまざまな要因が重なって、にきびはできたり悪化したりします。

大きく関わるのが、ホルモンのはたらきです。皮脂の分泌は男性ホルモンの影響を受けやすく、思春期に皮脂が増えてにきびができやすくなるのは、このためです。女性では、月経周期にともなうホルモンの変化によって、生理前ににきびが悪化しやすい方もいらっしゃいます。

そのほか、睡眠不足や不規則な生活、かたよった食事、ストレス、便秘、合わない化粧品や誤ったスキンケア、髪やマスクによる刺激など、日常のさまざまな要因が、にきびの悪化に関わると考えられています。なお、チョコレートや脂っこい食べ物が直接の原因になるかどうかについては、はっきりと結論づけられていない部分もあります。特定の食品を過度に気にするよりも、栄養のバランスや生活全体を整えることのほうが大切だと、当院は考えています。

思春期にきびと大人にきび

思春期のにきびは、成長にともなって男性ホルモン・女性ホルモンの分泌が増え、皮脂の分泌が活発になることが主な背景です。おでこや鼻のまわり(Tゾーン)など、皮脂の多い部位にできやすい傾向があります。

一方、大人のにきびは、ホルモンバランスの乱れ、睡眠不足やストレス、生活習慣、スキンケアの影響などが複雑に関わって生じることが多く、あごやフェイスライン、口のまわりなど、皮脂の少ない部位にもくり返しできやすいことが特徴です。同じ「にきび」でも、背景にある要因がそれぞれ異なるため、その方の状態や生活に合わせて治療やケアを考えていくことが大切になります。

にきびになりやすい人・セルフチェック

次のような項目に心当たりが多い場合、にきびができやすい、あるいは悪化しやすい状態かもしれません。あくまで受診の目安としてご確認ください。

額・鼻・あご・フェイスラインなどに、くり返しにきびができる

生理前など、決まった時期ににきびが悪化しやすい

睡眠不足や、不規則な生活が続いている

脂っぽくなりやすい肌質、または乾燥しやすい肌質である

自分でにきびをつぶしたり、触ったりしてしまうことがある

市販の薬や洗顔料を試しているが、なかなか改善しない

これらに当てはまる場合でも、すべてが必ずにきびにつながるわけではありません。ただ、自己流のケアを続けてもなかなか良くならないとき、あるいは赤く腫れたにきびや膿をもったにきびがくり返すときは、跡を残さないためにも、早めに皮膚科にご相談いただくことをおすすめします。

にきびを放置するとどうなるか(早期受診の重要性)

「にきびくらいで皮膚科に行ってよいのだろうか」とためらわれる方もいらっしゃいます。しかし、にきびは「跡を残さないこと」がとても大切な病気です。

赤く腫れたにきびや、膿をもったにきびといった炎症の強い状態を放っておくと、炎症が皮膚の深いところにまで及び、治まったあとに赤みや色素沈着、さらにはクレーター状の凹み(瘢痕)といった、にきび跡を残してしまうことがあります。とくにクレーター状の凹みは、いったんできると自然には元に戻りにくく、改善に時間がかかります。

また、にきびが顔など人目につく場所にくり返しできることは、見た目の悩みとなり、気持ちの負担につながることも少なくありません。気になって無意識に触ったり、つぶしたりしてしまうことで、かえって炎症が悪化し、跡が残りやすくなるという悪い循環に陥ることもあります。

一方で、炎症が強くなる前の早い段階で治療を始めれば、跡を残さずに済む可能性が高まります。にきびの治療は近年大きく進歩しており、跡になる前にコントロールしていくための選択肢が広がっています。「これくらいなら」と我慢を重ねたり、自己流のケアを続けたりする前に、気になる段階で皮膚科にご相談いただくことが、結果的に肌の将来を守ることにつながると、当院は考えています。なお、症状の程度や経過には個人差があります。

当院のにきび・にきび跡治療の特徴

にきびは、塗り薬や飲み薬による標準的な治療が、近年大きく進歩している病気です。そのうえで川名ごとう皮フ科クリニックでは、肌の状態だけでなく、生活の背景にも目を向けて、にきびのできる根本にある原因を一緒に考えていく診療を心がけています。

皮膚科専門医による標準治療

当院の院長は皮膚科専門医です。大学病院、複数の病院・クリニックで皮膚疾患の診療経験を積んできました。にきびは皮膚科を受診される方のなかでも多くを占める身近な疾患であり、症状の出方やできる部位、肌質、生活背景は一人ひとり異なります。皮膚の状態を見極め、数ある選択肢のなかからその方に合う治療を組み立てていきます。当院は一般皮膚科・小児皮膚科・アレルギー科・美容皮膚科を診療科目とし、思春期のお子様から大人の方まで幅広く対応します。なお、これらは経歴・資格に基づくものであり、治療の結果を保証するものではありません。

「皮膚は体を映す鏡」— 標準治療に加えて、栄養・生活へのアプローチ

後藤院長は、「皮膚は体の状態を映す鏡」という考え方を診療の軸にしています。まずは保険診療の範囲で、塗り薬や飲み薬の使い方を調整し、経過を丁寧に追っていくことを土台とします。そのうえで、思うように落ち着きにくい場合などに向けて、栄養指導や生活習慣の見直しといった内側からのアプローチもご用意しています。毎日の洗顔やスキンケアについても分かりやすくお伝えすることを心がけています。ただし、これは「栄養指導で治る」といったものではなく、標準治療を中心に据えたうえでの追加の選択肢です。

跡を残さないための、こまやかな経過観察と通いやすい体制

にきびの治療で当院がとくに大切にしているのが、「跡を残さない」という目標です。炎症の強さや肌の状態の変化を見ながら、必要に応じて治療を見直していく、こまやかな経過観察を心がけています。また、当院には管理栄養士が常駐し、栄養や生活面のご相談も同じ場所で受けられます。所在地は名古屋市昭和区折戸町、地下鉄鶴舞線「川名駅」から徒歩10分ほど、屋根付き駐車場を15台分ご用意し、キッズコーナーや多目的トイレも設けています。人にあまり知られたくないお悩みにも配慮し、相談しやすい雰囲気づくりに努めてまいります。

 

にきび・にきび跡治療の流れ(初診〜)

初めて受診される際の、大まかな流れをご説明します。実際の進め方は、症状や状態によって変わる場合があります。

受付・問診

ご来院後、問診票に、にきびができ始めた時期、気になる部位、これまでに試したケアや薬、生活習慣、女性の場合は月経周期との関連など、気になることをご記入いただきます。

診察

医師が皮膚の状態を直接診て、にきびの種類(面皰・赤にきび・黄にきびなど)や炎症の程度、できている範囲、にきび跡の有無などを確認します。後藤院長は、患者様のお話をしっかりうかがうことを診療の基本としています。気になっていることや、これまで困ってきたことは、遠慮なくお話しください。

治療方針のご説明

診察の結果をふまえ、治療の選択肢を分かりやすくご説明します。にきびの治療では、塗り薬の使い方が結果を大きく左右することもあるため、当院では、薬の塗り方や使う期間についても丁寧にお伝えし、納得していただいたうえで治療を進めることを大切にしています。

治療の開始・経過の確認

塗り薬や飲み薬などによる治療を始め、決められた間隔で再診し、効果や肌の状態を確認しながら、必要に応じて治療を調整していきます。にきびの治療は、効果が見えるまでに一定の期間を要することもあるため、経過を一緒に追っていくことが大切です。

にきびの治療では、症状が落ち着いたあとも、新しいにきびができにくい状態を保つためのケアを続けることが大切になる場合があります。当院では、その都度の状態に合わせて治療を見直しながら、長い目で一緒に向き合ってまいります。

にきび・にきび跡の治療方法・選択肢

にきびの治療は、近年その考え方が大きく進歩し、保険診療で使える塗り薬の選択肢も広がっています。

  1. 基本となるのは、
  2. 毛穴の詰まりや炎症に対する塗り薬
  3. 炎症やアクネ菌に対する飲み薬

毎日のスキンケアや生活の見直し、の組み合わせです。ここでは一般的な治療法をご紹介します。どの治療が適しているかは、にきびの種類や炎症の程度、肌質などに応じて、医師が一人ひとりの状態に合わせて検討します。

外用療法(塗り薬)

塗り薬は、にきび治療の中心となるものです。近年は、毛穴の詰まりそのものに働きかける塗り薬が標準的に使われるようになり、初期の面皰から炎症性のにきびまで、幅広い段階に対応できるようになってきました。

  • 毛穴の詰まりに働きかける塗り薬(アダパレンなど) 毛穴の出口の角質が厚くなって詰まるのを抑え、にきびのもとになる面皰をできにくくすることを目指す塗り薬です。今あるにきびだけでなく、新しいにきびを防ぐことも目的に用いられます。
  • 過酸化ベンゾイル 毛穴の詰まりをやわらげるとともに、アクネ菌を減らすはたらきが期待される塗り薬です。炎症のあるにきびにも、面皰にも用いられます。
  • 抗菌薬の塗り薬 炎症が起きている赤にきびなどに対して、アクネ菌の増殖を抑える目的で用いられることがあります。

これらの塗り薬は、使い始めに肌の乾燥や刺激感が出ることがありますが、使い方を工夫することでやわらげられる場合があります。当院では、塗る量やタイミング、保湿の仕方などを分かりやすくお伝えしながら、無理なく続けられるようサポートします。

内服療法(飲み薬)

  • 抗菌薬の飲み薬 炎症の強いにきびが広がっている場合などに、アクネ菌や炎症を抑える目的で、一定期間用いられることがあります。
  • ビタミン剤 皮膚の状態を整える目的で、ビタミンB群やビタミンCなどが用いられることがあります。
  • 漢方薬 体質や症状に応じて、漢方薬が選択肢として検討されることもあります。

飲み薬は、症状の程度や経過に応じて、医師が必要性を判断して用います。とくに抗菌薬の飲み薬は、漫然と長く続けるものではなく、炎症が落ち着いてきたら塗り薬による維持へと切り替えていくなど、状態に合わせた使い方が大切です。

面皰圧出(保険診療の処置)

面皰や一部の炎症性皮疹に対し、毛穴の中にたまった皮脂や角質、膿などを専用の器具で排出する処置です。

たまった面皰を取り除くことで、炎症への進行を抑えたり、治りを早めたりする助けになることがあります。診察のうえで、必要と判断された場合に行います。

にきび跡への対応について

すでにできてしまったにきび跡のうち、炎症後の赤みや色素沈着は、時間の経過とともに薄くなっていくことが多いものです。一方で、クレーター状の凹みなど、保険診療での対応がむずかしいにきび跡もあります。こうした場合に、より積極的な選択肢(自費診療となるケミカルピーリングなど)をご検討いただくこともあります。これらの詳細な内容や、適応の可否については、診察時、あるいは別途ご案内するページでご確認ください。本ページでは、まず保険診療を中心とした、にきびそのものの治療と、跡を残さないための早期治療についてご説明しています。

当院で実際に提供する具体的な治療・薬剤の内容については、診察のうえでご案内します。にきびの治療は日々進歩しており、ご自身の症状にどの選択肢が合うのかは一人ひとり異なります。気になる治療法がある場合は、診察時にお気軽にお尋ねください。専門医が、病状に応じて適切な選択肢を一緒に検討します。

ご家庭でのケア・予防(セルフケア)

にきびは、医療機関での治療と、ご家庭での日々のケアの両方が大切です。毎日のスキンケアと、悪化のもとになる要因を避ける工夫が、にきびを落ち着かせ、くり返しを防ぐ助けになります。

やさしい洗顔とスキンケア

にきびのケアの基本は、肌を清潔に保ちつつ、こすりすぎないことです。1日2回程度を目安に、よく泡立てた洗顔料でやさしく洗い、ぬるめのお湯でしっかりすすぎましょう。ごしごしと強く洗うと、かえって肌を傷つけ、にきびを悪化させてしまうことがあります。洗顔後は、にきびができやすい肌でも、乾燥を防ぐための保湿が大切です。「油分が多いからにきびになる」と保湿を控える方もいらっしゃいますが、肌が乾燥するとかえって皮脂が過剰になることもあるため、肌質に合った保湿を心がけましょう。

つぶさない・触りすぎない

気になるにきびを自分でつぶしたり、何度も触ったりすると、炎症が悪化したり、跡が残りやすくなったりします。気になっても、できるだけ触らないようにしましょう。

化粧品・日焼け止め

化粧品は、毛穴を詰まらせにくいタイプを選ぶと安心です。紫外線はにきび跡の色素沈着を濃くすることがあるため、肌にやさしい日焼け止めでの紫外線対策も役立ちます。

生活習慣を整える

睡眠不足やストレス、かたよった食事は、にきびの悪化に関わると考えられています。十分な睡眠をとり、栄養のバランスのとれた食事を心がけ、ストレスをため込みすぎないことも、肌の状態を整える助けになります。

すべてを完璧にこなそうとすると、かえって負担になることもあります。できる範囲から少しずつ取り入れ、気になる点は診察時にご相談ください。日々のケアと治療を組み合わせていくことが、にきびと無理なく付き合っていくためのコツです。

よくある質問

Q. にきびくらいで皮膚科を受診してもよいのでしょうか?

A. はい、どうぞお気軽にご受診ください。にきびは「跡を残さないこと」が大切な病気で、炎症が強くなる前の早い段階から治療したほうが、跡を残さずに済む可能性が高まります。市販薬や自己流のケアでなかなか良くならない場合や、赤く腫れたにきび・膿をもったにきびがくり返す場合は、早めにご相談いただくことをおすすめします。

Q. にきびの治療に保険は使えますか?

A.にきびの診断・治療は、保険診療の対象です。塗り薬や飲み薬による治療、面皰圧出などの処置は、保険診療のなかで行えます。当院では、保険診療でできる範囲のなかで、おひとりおひとりを丁寧に診てまいります。なお、クレーター状の凹みなど一部のにきび跡への積極的な治療や、栄養面のサポートなど、保険診療とは別にご案内する取り組みもあります。費用に関して気になる点は、診察時にお尋ねください。

Q. にきび跡は治りますか?

A. にきび跡は、種類によって対応が異なります。炎症後の赤みや色素沈着は、時間の経過とともに薄くなっていくことが多いものです。一方、クレーター状の凹みは自然には元に戻りにくく、保険診療での対応がむずかしい場合があります。だからこそ、にきび跡を残さないために、にきびの段階で、炎症が強くなる前に治療していくことが大切です。すでにあるにきび跡については、状態を診たうえで、対応できる選択肢をご相談します。

Q. 子どものにきびも診てもらえますか?

A.はい。当院は一般皮膚科に加え、小児皮膚科を診療科目としています。思春期のにきびは、皮脂の分泌が増えることが背景にあり、適切なケアと治療で対応できる病気です。お子様の肌のことで気になることがあれば、ご相談ください。院内にはキッズコーナーも設けています。

Q. 大人になってからのにきびがくり返します。なぜですか?

A.大人のにきびは、ホルモンバランスの乱れ、睡眠不足やストレス、生活習慣、スキンケアの影響などが複雑に関わって生じることが多く、あごやフェイスラインなど、皮脂の少ない部位にもくり返しできやすいことが特徴です。背景にある要因が一人ひとり異なるため、当院では、肌の状態だけでなく生活の背景にも目を向けながら、その方に合った治療とケアを一緒に考えてまいります。

Q. 食べ物でにきびはできますか?

A. チョコレートや脂っこい食べ物が直接の原因になるかどうかについては、はっきりと結論づけられていない部分もあります。特定の食品を過度に気にするよりも、栄養のバランスや生活全体を整えることのほうが大切だと、当院は考えています。当院には管理栄養士が常駐し、食事や栄養の面からのご相談にも対応できる体制を整えて

Q. 市販のにきび薬を使っても大丈夫ですか?

A. 市販薬で一時的に良くなることもありますが、なかなか改善しない場合や、赤く腫れたにきび・膿をもったにきびがくり返す場合は、皮膚科での治療をおすすめします。にきびの治療は近年進歩しており、保険診療で使える塗り薬の選択肢も広がっています。跡を残さないためにも、早めにご相談ください。

日常生活で気をつけるポイント

  • 低GI食と抗酸化栄養素の摂取:糖質の過剰摂取は皮脂分泌を促します。野菜や魚、亜鉛、ビタミンC・Eを意識的に摂取しましょう。
  • 摩擦の徹底排除:洗顔時は泡で包み込むように洗い、タオルは押さえるように拭きます。手で触る癖やマスクの擦れに注意してください。
  • 良質な睡眠とストレスケア:睡眠不足は自律神経を乱し、皮脂分泌を高めるホルモンを増やすため、毎日7時間の睡眠を目指しましょう。

院長から患者様へ

皮膚は、体の状態を映す鏡だと、私は考えています。にきびもまた、ホルモンや食生活、睡眠、ストレスといった体の内側の状態が関わることのある病気です。だからこそ私は、皮膚に現れた症状だけを診るのではなく、患者様お一人おひとりの生活の背景にまで目を向ける診療を大切にしたいと考えています。

にきびは、けっして「たかがにきび」ではありません。炎症が強くなる前に、跡を残さないように治療していくことが、何より大切な病気だと考えています。にきびの治療は近年大きく進歩しており、塗り薬を中心とした標準的な治療をしっかり行うことが土台になります。そのうえで、思うように落ち着きにくいときには、栄養や生活習慣といった内側からのアプローチもご一緒に考えていきたいと思っています。毎回同じ治療をくり返すのではなく、その時々の肌の状態に合わせて、一人ひとりに合った形を一緒に探していく——そんな診療を目指しています。

私自身、患者様のお話をしっかり聞いて、分かりやすくご説明し、納得していただいたうえで治療を進めることを信条としています。皮膚のことだけでなく、体全体の健康と美しさのかかりつけ医として、地域の皆さまにご利用いただけるクリニックでありたいと願っています。にきびやにきび跡のことで気になることがあれば、どうぞお気軽にご相談ください。

川名ごとう皮フ科クリニック 院長 後藤 克修

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