Disease

ボトックス(ボツリヌス毒素製剤)

  • *
  • *

写真を見返したとき、笑ったあとの表情に、うっすらと線が残っている。以前は動きを止めれば消えていたのに、最近は少しだけ残る気がする——そんなことをきっかけに、ボツリヌス毒素製剤による治療(いわゆる「ボトックス注射」)を調べ始める方は少なくありません。筋肉のはたらきを一時的に弱める作用を利用した治療です。ただ、最初にはっきりお伝えしておきたいことがあります。この治療の効果は永続しません。 数か月で薄れ、元の状態に戻ります。また、どの部位に使えるかは製剤ごとに国内で承認されている範囲が定められており、ここを曖昧にしたまま進めるべき治療ではありません。このページでは、仕組み・限界・リスク・注意すべき制度の話まで、正直にご説明します。

※本ページでご紹介する治療の多くは自由診療(保険適用外)です。一部、保険診療の対象となるものもあります。詳しくは各項目をご確認ください。

ボツリヌス毒素製剤による治療とは

まず、呼び名について

「ボトックス」は、特定の企業が販売するボツリヌス毒素製剤の商品名(登録商標)です。広く知られた名称であるため本ページのタイトルにも用いていますが、本文では一般名である「ボツリヌス毒素製剤(ボツリヌストキシン製剤)」と表記します。

国内外には複数のボツリヌス毒素製剤があり、それぞれ承認されている効能・効果、用法・用量、単位の換算が異なるためです。「ボトックス」という言葉があらゆる製剤の総称のように使われている現状は、正確さの点で望ましくないと当院は考えています。当院で使用する製剤については、診察時にご説明します。

仕組み

ボツリヌス毒素製剤は、ボツリヌス菌がつくり出す毒素をもとに、医薬品として精製・調整されたものです。「毒素」という言葉に驚かれる方もいらっしゃいますが、食中毒を起こすような量ではなく、ごく微量を目的とする場所に限って注射します。

私たちの筋肉は、神経の末端から放出される「アセチルコリン」という物質の指令を受けて収縮します。ボツリヌス毒素製剤はこの放出を妨げることで、注射した部位の筋肉のはたらきを一時的に弱めます。汗を出す指令にも同じ物質が関わるため、発汗に対して用いられる場合もあります。

ここで大切なのは、この作用があくまで一時的であるということです。神経の末端は時間とともに回復し、はたらきは元に戻ります。何かを取り除いたり、皮膚そのものを変化させたりする治療ではありません。

効果の現れ方と、持続期間

  • 効果は注射した直後ではなく、数日から2週間ほどかけて徐々に現れます。 当日に鏡を見て変化がなくても、心配は要りません。
  • その後、数か月かけてゆっくりと薄れていきます。 持続期間には個人差があり、投与量、注射した部位、筋肉の使い方によっても変わります。
  • 効果は永続しません。 状態を保ちたい場合は、間隔をあけてくり返す(反復投与)ことが前提になります。1回で終わる治療ではない、という点はご検討の前に必ずご理解ください。
  • 一方で、間隔を詰めすぎないことも大切です。短い間隔でくり返すと、体が製剤に対する抗体をつくり、効きにくくなることが報告されています。「効果が薄れてきたからすぐ次を」という進め方は、かえって不利になりうるということです。

ほかの施術との違い

顔まわりの施術は種類が多く、混同されやすいのですが、作用のしかたはまったく異なります。

方法

作用のしかた

ボツリヌス毒素製剤の注射

筋肉のはたらきを一時的に弱める/発汗の指令を抑える

ヒアルロン酸などの注入

へこんだ部分を物理的に補う

レーザー・高周波・超音波などの機器

熱などのエネルギーで皮膚や皮下の組織に作用する

外用薬・内服薬

皮膚そのものの状態に働きかける

 

「どれが優れているか」ではなく、「何に対して使うのか」で選び分けるものです。へこみを補う注入については「ヒアルロン酸」のページをご覧ください。

対応できる範囲について(重要なご説明)

ここは、当院がとくに慎重にお伝えしたい部分です。

ボツリヌス毒素製剤は、製剤ごとに、日本国内で承認されている効能・効果と用法・用量が定められています。 承認された範囲を超えた部位・目的に使用することは「適応外使用(承認されていない使い方)」にあたる場合があり、その際は、医薬品副作用被害救済制度の対象とならないなど、通常の使用とは異なる扱いになることがあります。

そのため本ページでは、具体的な適応部位を並べてご案内することはいたしません。 どの部位に、どのような目的で使用できるかは、製剤ごとの承認内容と、お一人おひとりの状態によって異なります。当院で扱う製剤と、適応となる部位については、診察時にご説明します。

そのうえで、一般的に知られていることとして、次の点をお伝えしておきます。

  • ボツリヌス毒素製剤は、表情の動きにともなって生じるしわに対して用いられることが知られています。
  • 一方、表情を動かしていないときにも刻まれて残っているしわや、皮膚のたるみ(下垂)そのものに対しては、効果が期待しにくいとされています。ここは、ご相談の際に食い違いが起きやすいところです。

こんな方に

  • 表情の動きにともなうしわが気になり始めた方
  • 一度に大きく変えるのではなく、様子を見ながら検討したい方
  • 数か月ごとにくり返す治療であることを理解したうえで検討したい方
  • リスクや制度上の注意点まで説明を受けてから決めたい方
  • 皮膚のトラブルが起きたときに、その場で診てもらえる場所で受けたい方

反対に、「一度で永続的に変えたい」「絶対に元に戻らないようにしたい」というご希望には、この治療は応えられません。 その点をご理解いただけない場合、当院ではお受けしないことがあります。

受けられない方・慎重な判断が必要な方

安全のため、次に当てはまる方には施術を行えない、あるいは慎重な判断が必要になります。診察時に必ずお申し出ください。

行えない場合

  • 妊娠中・妊娠の可能性がある方・授乳中の方 安全性が確立していないため、行いません。
  • 全身の筋力が低下する病気のある方 重症筋無力症、ランバート・イートン症候群、筋萎縮性側索硬化症など、神経と筋肉のつなぎ目に関わる疾患をお持ちの方は、症状が悪化するおそれがあるため行えません。
  • 製剤の成分に対する過敏症の既往がある方
  • 注射する部位に感染や強い炎症がある方
  • 発熱時など、全身の状態が良くないとき

慎重な判断が必要な場合

  • 抗凝固薬・抗血小板薬を服用中の方 内出血が起こりやすくなります。
  • 神経と筋肉の伝達に影響しうるお薬(アミノグリコシド系抗菌薬など)を使用中の方 作用が強く出るおそれがあります。
  • 前回の投与から十分な間隔があいていない方 抗体がつくられ、効きにくくなるおそれがあります。
  • 飲み込みにくさや息苦しさが出やすい持病のある方
  • 妊娠のご予定がある方 製剤によっては、投与後の一定期間、避妊が必要とされる場合があります(男女とも)。ご予定がある方は必ず事前にお知らせください。
  • 未成年の方 美容を目的とする場合、原則として慎重にご相談のうえ判断します。

当院のボツリヌス毒素製剤による治療の特徴

この治療は、注射そのものは数分で終わります。だからこそ、その数分の前に何をどこまで確かめ、どこまで正直にお伝えするかに、医療機関としての違いが出ると当院は考えています。

「そのしわは、何によるものか」— まず診断から入ります

顔に現れる線やたるみには、成り立ちの異なるものが混ざっています。表情の動きによって生じるもの、皮膚の弾力の低下や乾燥によるもの、皮膚や皮下組織のゆるみ(下垂)によるもの。これらは見た目が似ていても、対応がまったく違います。

とくに注意しているのが、まぶたの重さの背景に、まぶたを持ち上げるはたらきの低下(眼瞼下垂)が隠れている場合です。このとき、額の筋肉が代わりにはたらいて眉を持ち上げていることがあります。その状態を見落としたまま額まわりの筋肉のはたらきを弱めると、かえってまぶたが重く見えることがあります。

「気になるところに、とりあえず注射してみましょう」という進め方は、当院ではいたしません。 まず皮膚と表情の動きを診て、何が主な原因かを見極める。そのうえで、この治療が適しているかどうかをお伝えします。

適応外使用にあたる場合は、必ずその旨をご説明します

前述のとおり、ボツリヌス毒素製剤には製剤ごとに承認された効能・効果があります。当院では、承認された範囲を超える使用が想定される場合には、その旨と、通常の使用と異なる点(医薬品副作用被害救済制度の対象とならない場合があること)を、施術の前に必ずご説明します。

これは、患者様に不安を与えるための説明ではありません。ご自身が受ける治療がどのような位置づけにあるのかを知ったうえで決めていただくことが、医療機関の責任だと考えているためです。ご納得いただけない場合には、無理にお勧めすることはありません。

効かないものには、効かないとお伝えします

この治療について、あらかじめ正直にお伝えしたいことが二つあります。

ひとつは、効果が期待しにくい対象があるということです。表情を動かしていないときにも刻まれて残っている線、皮膚のゆるみによるたるみ。これらに対して、筋肉のはたらきを弱める治療ができることは限られます。ご希望をうかがったうえで、期待に沿えないと判断した場合は、はっきりそうお伝えします。

もうひとつは、永続しないということです。効果は数か月かけて薄れ、元の状態に戻ります。「若返る」ような表現でご案内することはありません。良いことばかりをお伝えして始めていただき、あとで「思っていたのと違う」となるのは、お互いにとって不本意です。

必要以上の量・部位・回数をおすすめしません

当院では、少ない量から始め、2週間ほど後に効果を確認して調整するという進め方を基本としています。一度に多くの量を、多くの部位に入れるほど、左右差や表情の不自然さといった問題が起きたときの影響も大きくなるためです。

また、投与の間隔を詰めることをお勧めしません。短い間隔でくり返すと、抗体がつくられて効きにくくなることが報告されているためです。ご希望があっても、医学的に適切でないと判断した場合には、理由をご説明したうえでお断りすることがあります。ご来院のたびに部位を増やしていくようなご案内もいたしません。

トラブルが起きたときに、その場で診察・治療できます

注射である以上、内出血や腫れ、左右差、注射した部位の周囲の筋肉への作用による表情の変化は、一定の割合で起こりえます。

皮膚科であれば、そうしたときにその場で診察し、状態を確かめ、必要な対応をとることができます。多くは効果が薄れるとともに戻っていきますが、「待つしかない」場合でも、なぜそうなっているのかを説明し、経過を一緒に見ていく相手がいることには意味があると考えています。全身に及ぶような症状が疑われる場合には、速やかに適切な医療機関と連携します。

栄養・生活面のサポートも院内で(ご希望に応じて)

当院には管理栄養士が常駐し、ご希望に応じて、栄養や生活面のご相談も同じ場所で受けていただけます。これは、標準的な治療を基本としたうえで、ご希望に応じてご案内している追加のサポートであり、効果を保証するものではありません。保険診療とは別のご案内(自費)となります。

通いやすい体制

所在地は名古屋市昭和区折戸町で、地下鉄鶴舞線「川名駅」から徒歩10分ほど、屋根付きの駐車場を15台分ご用意しています。院内にはキッズコーナーや多目的トイレ、エレベーターを設けています。数か月ごとにくり返し検討していただく治療のため、無理なく通える距離であることを大切にしています。

施術の流れ

大まかな流れです。

ご予約・受付

当院はWEBからのご予約を承っております。

診察・カウンセリング

皮膚と表情の動きを診て、お悩みの成り立ちを確認します。既往歴、内服中のお薬、アレルギー、妊娠・授乳の有無、これまでに受けた施術についてもうかがいます。

ご説明とご検討

期待できること、期待しにくいこと、持続期間、費用、リスクをお伝えします。承認された範囲を超える使用が想定される場合は、その旨もあわせてご説明します。その日のうちにお決めいただく必要はありません。

準備

メイクを落とし、注射部位を消毒します。

注射

細い針を用いて、必要な部位にごく少量ずつ注射します。注射自体は短時間で終わります。

圧迫・確認

止血のため圧迫し、状態を確認します。

注意事項のご説明

当日避けていただきたいこと、効果が現れるまでの期間をご説明します。

効果の確認

2週間ほど後を目安に、効き方や左右差を確認し、必要に応じて調整をご相談します。

料金

ボツラックス(韓国製)
眉間・目尻・額 13,200円
口角・ガミー・バニー 9,900円
咬筋 44,000円
66,000円
55,000円
アラガン
眉間・目尻・額 29,500円
口角・ガミー・バニー 16,500円

リスク・副作用・ダウンタイム

ボツリヌス毒素製剤による治療は、次のようなリスクを伴います。必ずご理解のうえでご検討ください。

注射直後〜数日

  • 注射時の痛み 細い針を用いますが、チクリとした痛みがあります。
  • 内出血 青あざのように残ることがあります。多くは1〜2週間で吸収されます。
  • 赤み・腫れ・刺入部の小さな跡 通常は短期間で治まります。
  • 頭痛・重だるさ 治療後にみられることがあります。多くは一時的です。

数日〜数週間(効果が現れる時期)

  • 注射した部位の周囲への作用 目的の筋肉以外にも作用が及び、まぶたや眉が下がって見えることがあります。
  • 表情の不自然さ・動かしにくさ 表情がつくりにくい、笑いにくいと感じることがあります。
  • 左右差 もともとの筋肉の使い方の違いによって、効き方に差が出ることがあります。
  • これらの多くは、効果が薄れるにつれて戻っていきますが、戻るまでに数か月を要することがあります。

くり返し受ける場合

  • 抗体産生による効きにくさ まれですが、体が製剤に対する抗体をつくり、以前より効果を感じにくくなることが報告されています。投与の間隔を十分にあけることが大切です。

まれに起こりうること

  • アレルギー反応
  • 注射部位の感染
  • 注射した部位から離れたところへの影響 全身の脱力感、飲み込みにくさ、息苦しさ、ものが二重に見えるなどの症状が出ることがまれに報告されています。こうした症状が出た場合は、すぐに医療機関を受診してください。

ダウンタイム

多くの方は当日から通常の生活が可能です。ただし、当日の激しい運動・飲酒・サウナ・長時間の入浴、注射部位をこすることやマッサージは避けていただきます。

効果には個人差があり、期待した変化が得られないこともあります。 また、効果は永続しません。

トラブルが生じた場合は、当院で診察を行います。 気になる症状があれば、遠慮なくご連絡ください。

ほかの選択肢について

この治療を受けないという判断も、当然あり得ます。

  • 何もしないという選択 表情に伴う線は、医学的に治療しなければならないものではありません。気にならないのであれば、何もしないという選択も十分にあり得ます。
  • 紫外線対策とスキンケア、生活習慣の見直し 皮膚の状態そのものに関わる部分は、日々の積み重ねの影響が大きいものです。
  • 外用薬による治療 皮膚の状態に対して働きかける方法です。
  • ヒアルロン酸などの注入 へこみを補う目的の施術で、作用のしかたが異なります。
  • 機器による施術 熱などのエネルギーを用いる方法です。
  • 背景に治療すべき病気がある場合 多汗症など、保険診療の枠組みで対応できるものもあります。まずは診断が優先です。

ご自身が気になるかどうかで、受けるかどうかを決めていただいて構いません。

施術前後の注意点

施術前

  • 服用中のお薬(とくに血が固まりにくくなるお薬)、サプリメントは必ずお申し出ください。
  • 妊娠中・妊娠の可能性・授乳中の方、妊娠のご予定がある方は必ずお知らせください。
  • 前回、他院を含めてボツリヌス毒素製剤の注射を受けた時期をお知らせください。間隔の判断に必要です。
  • 体調がすぐれないとき、発熱があるときは、日程の変更をご相談ください。
  • 大切なご予定(式典・撮影など)の直前は避けることをおすすめします。効果の現れ方には時間差があり、内出血が残る可能性もあるためです。

施術当日

  • 注射部位をこすったり、強く押したり、マッサージしたりしないでください。
  • 施術後しばらくは、横になったりうつむき続けたりする姿勢を避けてください。
  • 激しい運動・飲酒・サウナ・長時間の入浴は避けてください。

施術後

  • 効果は数日から2週間ほどかけて現れます。当日に変化がなくても、心配は要りません。
  • 2週間ほど後を目安に、効き方を確認します。気になる点があればご相談ください。
  • 全身の脱力、飲み込みにくさ、息苦しさなど、いつもと違う症状が出た場合は、自己判断せず、すぐに医療機関を受診してください。

よくある質問

Q.「ボトックス」と「ボツリヌス毒素製剤」は違うものですか?

A.「ボトックス」は、特定の企業が販売するボツリヌス毒素製剤の商品名(登録商標)です。ボツリヌス毒素製剤は複数あり、それぞれ承認されている効能・効果や用法・用量が異なります。当院では、正確さのために本文では一般名で記載しています。当院で使用する製剤については、診察時にご説明します。

Q. 痛みはありますか?

A. 細い針を用いますが、チクリとした痛みがあります。感じ方には個人差があり、部位によっても異なります。痛みが心配な方は、事前にご相談ください。

Q. 効果はいつから現れて、どのくらい続きますか?

 A. 数日から2週間ほどかけて徐々に現れ、その後、数か月かけてゆっくりと薄れていきます。持続期間には個人差があり、投与量や部位、筋肉の使い方によっても変わります。永続するものではありません。

Q. やめたらどうなりますか?悪化しますか?

 A. 効果が薄れ、もとの状態に戻っていきます。やめたことでかえって深くなる、急に悪化するといったことは、一般に考えられていません。

Q. くり返すと効きにくくなると聞きました。本当ですか?

A. まれではありますが、体が製剤に対する抗体をつくり、効果を感じにくくなることが報告されています。とくに短い間隔でくり返した場合に起こりやすいとされるため、当院では投与の間隔を十分にあけることを大切にしています。

Q. 保険は使えますか?

A. 美容を目的とする場合は自由診療(保険適用外)です。一方、ボツリヌス毒素製剤には国内で承認された効能・効果があり、重度の腋窩多汗症など、一定の要件を満たす場合に保険診療の枠組みで行われる治療もあります。詳しくは「多汗症・ワキガ」のページをご覧いただくか、診察時にお尋ねください。

Q.「適応外使用」とは何ですか?

A. お薬には、国が承認した効能・効果と用法・用量が定められています。それを超えた部位や目的に使うことを適応外使用といいます。適応外使用では、医薬品副作用被害救済制度の対象とならない場合があるなど、通常の使用とは異なる扱いになることがあります。当院では、該当する場合には施術の前に必ずご説明します。

Q. 表情が不自然になりませんか?

 A. 量や部位によっては、表情がつくりにくい、動かしにくいと感じることがあります。当院では少ない量から始め、2週間ほど後に効き方を確認して調整する進め方を基本としています。それでも左右差や違和感が出ることはあり、その場合は多くが効果の減弱とともに戻っていきます。

Q. 妊娠中・授乳中でも受けられますか?

A. 安全性が確立していないため、妊娠中・妊娠の可能性がある方・授乳中の方への施術は行っておりません。また、製剤によっては投与後の一定期間、避妊が必要とされる場合があります。妊娠のご予定がある方は、必ず事前にお知らせください。

Q. どの部位に受けられますか?

A. 使用できる部位は、製剤ごとに国内で承認されている効能・効果によって定められており、ホームページ上で一律にご案内することは適切でないと考えています。お一人おひとりの状態とあわせて、診察時にご説明します。

Q. ほかの施術と併用できますか?

A. 作用のしかたが異なる施術を組み合わせることはありますが、同じ日に行うかどうか、間隔をどうするかは状態によって判断します。これまでに受けた施術と、併用をお考えの施術は必ずお知らせください。

院長から患者様へ

皮膚は、体の状態を映す鏡だと、私は考えています。顔に現れる線やゆるみもまた、その方が重ねてきた表情や、浴びてきた紫外線、生活の積み重ねが表れたものです。

この治療で私が最も大切にしているのは、まず、その線が何によるものかを見極めることです。表情の動きによるものなのか、皮膚そのものの変化によるものなのか、ゆるみによるものなのか。ここを取り違えたまま注射をしても、望まれた結果にはなりません。まぶたの重さの背景に別の理由が隠れていることもあります。「気になるところに、とりあえず」という進め方だけは、したくないと思っています。

そして、効かないものには効かないとお伝えします。刻まれて残っている線や、たるみそのものに対して、この治療ができることは限られます。効果は数か月で薄れ、元に戻ります。永続を期待しておられる方には、その期待には応えられないと、はじめにはっきり申し上げます。

もうひとつ、どのような位置づけの治療なのかを、隠さずお伝えしたいと思っています。ボツリヌス毒素製剤には、国が承認した効能・効果があります。それを超える使い方をする場合には、その旨と、通常と異なる点をご説明したうえで、決めていただきたい。ご自身が受けるものを知らないまま治療が進むことは、私の考える医療ではありません。

最後に。表情に伴う線は、医学的に治療しなければならないものではありません。気にならないのであれば、何もしないという選択も、まったく正しいと思っています。そのうえで、気になって表情をつくることをためらってしまうのであれば、それは十分にご相談いただく理由になります。

私自身、患者様のお話をしっかりうかがい、分かりやすくご説明し、納得していただいたうえで進めることを信条としています。どうぞお気軽にご相談ください。

川名ごとう皮フ科クリニック 院長 後藤 克修

ご予約・お問い合わせ

  • 一般・小児・美容の初診/再診【ネット受付・予約】
  • LINEから気軽に【LINE受付・予約】
ご予約・
お問い合わせ
052-753-3580

問診票ダウンロード

注意事項
  • 午前の受付で午後の診察を希望することはできませんのでご注意ください。
  • 診察できる人数を超えてしまった場合は、やむを得ず受付時間内でもWEB受付を停止させていただく場合がございます。予めご了承ください。