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日帰り手術

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背中のしこりが少しずつ大きくなってきた。気になるほくろを取ってしまいたい。巻き爪で何度も痛みをくり返している。こうしたお悩みの多くは、**入院せずに、その日のうちに帰れる手術(日帰り手術)**で対応できます。「手術」と聞くと身構えてしまう方が多いのですが、皮膚の日帰り手術は局所麻酔で行い、多くは30分前後で終わります。手術当日にご自身で歩いてお帰りいただけます。このページでは、日帰り手術で対応できるもの、当日の流れ、術後の過ごし方やリスクまでを、できるだけ分かりやすくご説明します。川名ごとう皮フ科クリニックでは、保険診療による日帰り手術に対応し、より専門的な体制が必要な場合には適切な医療機関へおつなぎいたします。

日帰り手術とは

日帰り手術とは、入院を必要とせず、来院したその日のうちに処置を受けてお帰りいただける手術のことです。皮膚科で行う手術の多くは、局所麻酔(患部だけに効かせる麻酔)で行います。全身麻酔ではないため、手術中も意識があり、術後すぐに歩いて帰ることができます。

手術そのものにかかる時間は、内容によりますが15分〜1時間程度が一般的です。受付から会計までを含めても、半日かからないことがほとんどです。

「日帰り」といっても、簡易な処置という意味ではありません。皮膚を切開し、縫合する、正式な手術です。だからこそ、取り除いた組織は病理検査に提出して性質を確認することが大切になります。見た目では良性に見えるできものでも、顕微鏡で調べてはじめて分かることがあるためです。

日帰り手術で対応できるもの

当院で対応できる範囲は診察のうえでご案内しますが、皮膚科の日帰り手術では一般に次のようなものが対象となります。

皮膚のできもの(腫瘍)

  • 粉瘤(アテローム/表皮嚢腫)
    皮膚の下に袋状の構造ができ、角質や皮脂がたまってふくらんだものです。中身を押し出しても袋が残っていればまたたまるため、袋ごと取り除く必要があります。日帰り手術で最も多いもののひとつです。
  • 脂肪腫
    脂肪の細胞からなる、やわらかいしこりです。大きさや深さによって対応が変わります。
  • 色素性母斑(ほくろ)
    大きさ・部位・性質に応じて、切除または他の方法を検討します。
  • 脂漏性角化症(老人性いぼ)
    凍結療法や電気焼灼で対応することも多く、状態により切除を選ぶことがあります。
  • 軟性線維腫(首いぼ)
  • 石灰化上皮腫
    お子様にもみられる、硬いしこりです。

爪のトラブル

  • 陥入爪・巻き爪の手術
    くり返し炎症を起こす場合などに、爪の食い込む部分を処置して、その部分の爪が生えないようにする方法(フェノール法など)が検討されます。局所麻酔のもとで行い、爪の幅がやや狭くなります。

検査のための手術

  • 皮膚生検
    診断を確かめるために、皮膚の一部を採取して顕微鏡で調べる検査です。原因のはっきりしない発疹や、性質を確かめたいできものに対して行います。

そのほか

  • 外傷の縫合
    きり傷などで傷口が開いている場合の縫合。
  • 炎症を起こした粉瘤の切開・排膿
    赤く腫れて痛みが強い場合、まず膿を出して炎症を落ち着かせ、後日あらためて袋を取り除く二段階の対応をとることがあります。

なお、広範囲のもの、深いもの、全身麻酔が必要なもの、悪性が強く疑われるものについては、専門的な体制の整った医療機関へご紹介いたします。当院で対応すべきことと、お願いすべきことを見極めることも、大切な役割だと考えています。

手術を先延ばしにするとどうなるか(早めのご相談の意味)

「痛くないから」「怖いから」と様子を見ているうちに、対応の選択肢が狭まってしまうことがあります。

大きくなると、傷も大きくなります。

できものは、時間とともに少しずつ大きくなることがあります。小さいうちに取れば切開も小さくてすみますが、大きくなるほど傷は長くなり、跡も目立ちやすくなります。

粉瘤は、炎症を起こすと対応が難しくなります。

落ち着いた状態であれば、袋ごときれいに取り除きやすいのですが、赤く腫れて膿がたまった状態(炎症性粉瘤)になると、その場で取りきることが難しくなります。まず切開して膿を出し、炎症が落ち着いてから改めて手術、という二段階になり、通院回数も増えます。粉瘤は「腫れる前」がベストタイミングです。

巻き爪は、くり返すほど固定化します。

痛みから深爪をくり返すうちに、爪の角が埋もれて症状が定着してしまうことがあります。

診断の機会を逃します。

良性に見えるできものが、実は別の性質だったということがあります。取って調べることが、確かめる最も確実な方法です。

 

一方で、すべてのできものを急いで取る必要はありません。経過を見てよいものも多くあります。大切なのは、どちらなのかを一度確かめることです。なお、経過や治療への反応には個人差があります。

当院の日帰り手術の特徴

日帰り手術は、保険診療で受けていただけるものが大半です。川名ごとう皮フ科クリニックでは、まず診断を確かめることを土台に、必要な手術を、負担の少ない形でご提供することを心がけています。

皮膚科専門医による診療

当院の院長・後藤克修は、日本皮膚科学会が認定する皮膚科専門医です。皮膚のできものは、見た目が似ていても性質が異なることがあるため、手術の前に診断を確かめ、切る必要があるのかどうかから一緒に考えることを大切にしています。

「切る前」と「切った後」を大切に

手術そのものは、多くの場合30分ほどで終わります。私たちが同じくらい大切にしているのは、その前後です。

切る前は、本当に切る必要があるのか、経過を見る選択はないのか、いつ切るのが良いのかを、ご一緒に考えます。ダーモスコピー(拡大鏡を用いた観察)などで性質を確かめたうえで方針を決めます。手術を選ばれる場合は、傷の向きや長さ、想定される経過をあらかじめご説明します。顔など目立つ部位では、皮膚のしわの方向に沿って切開するなど、跡が目立ちにくくなる工夫を検討します。

切った後についてです。取り除いた組織は病理検査に提出し、性質を確認してご報告します。また、傷は縫って終わりではありません。治る過程で赤みや盛り上がりが出ることがあり、その時期のケア(紫外線を避ける、保湿する、テープで保護する)で見た目が変わってきます。当院では、抜糸のあとも必要に応じて経過をご相談いただけます。

通いやすい体制

所在地は名古屋市昭和区折戸町で、地下鉄鶴舞線「川名駅」から徒歩10分ほど、屋根付きの駐車場を14台分ご用意しています。手術後は患部を濡らせない期間があり、車でお越しになる方も多いため、駐車場をご用意しています。院内にはキッズコーナーや多目的トイレを設け、お子様連れのご家族から大人の方まで、幅広い世代が通いやすい環境づくりを心がけています。

日帰り手術の流れ

初診(診察・方針の決定)

医師ができものや爪の状態を直接診て、必要に応じてダーモスコピーで観察します。手術が適しているかを判断し、方法・所要時間・傷の見込み・費用の目安・術後の注意点をご説明します。その場で手術を決める必要はありません。持ち帰ってご検討いただいて構いません。

手術日の予約

手術の内容によって、当日に行える場合と、日を改めてご予約いただく場合があります。お仕事やご予定に合わせて日程を調整します。血液をサラサラにするお薬を服用中の方、持病のある方は、必ずお申し出ください。事前の調整が必要になることがあります。

手術当日

  1. 来院・確認
    体調を確認し、手術内容を再度ご説明します。同意書へのご記入をお願いします。
  2. 消毒・麻酔
    患部を消毒し、局所麻酔を行います。麻酔の注射のときにチクッとした痛みがありますが、効いてしまえば手術中の痛みはほとんどありません。
  3. 手術
    15分〜1時間程度。意識はありますので、痛みや気分の悪さを感じたら、その場でお伝えください。
  4. 縫合・保護
    傷を縫い合わせ、ガーゼなどで保護します。
  5. 説明・会計
    術後の過ごし方、次回の受診日をご説明します。歩いてお帰りいただけます。

術後の経過観察

  1. 翌日〜数日後
    傷の状態を確認します。
  2. 抜糸
    部位によりますが、顔は5〜7日、体幹・四肢は10〜14日が目安です。
  3. 病理検査の結果説明
    通常1〜2週間で結果が届きます。あらためてご来院いただき、内容をご説明します。
  4. その後
    傷の赤みや盛り上がりが気になる場合は、引き続きご相談いただけます。

リスク・術後の注意点

日帰り手術は日常的に行われている処置ですが、次のような可能性があります。ご理解のうえでご検討ください。

手術に伴うもの

  • 出血
    術後しばらくにじむことがあります。多くは圧迫で止まりますが、止まらない場合はご連絡ください。
  • 感染
    傷が赤く腫れる、痛みが強くなる、膿が出るといった場合は、早めにご連絡ください。
  • 麻酔に伴う反応
    まれに、気分が悪くなる、動悸がするといった反応が出ることがあります。
  • 神経・血管への影響
    部位によっては、一時的なしびれが残ることがあります。

傷跡について

  • 皮膚を切る以上、程度の差はあれ跡は残ります。「まったく跡が残らない」ということはありません。
  • 体質や部位によって、盛り上がった跡(肥厚性瘢痕)や、赤く硬い跡(ケロイド)になることがあります。遺伝もあると言われています。胸・肩・下腹部などは、なりやすい部位として知られています。
  • 跡の見え方は、時間とともに変化します。赤みが落ち着くまでに数か月〜1年程度かかるのが一般的です。

再発について

  • 粉瘤は、袋が残っていると再発します。可能な限り袋ごと取り除きますが、炎症をくり返した後などでは癒着が強く、完全に取りきれないことがあります。
  • 巻き爪の手術も、爪の生え方によっては再度の処置が必要になることがあります。

日常生活の制限

  • 入浴
    当日はシャワーを控えていただくことが多く、部位によって数日間の制限があります。
  • 運動
    傷に負担のかかる運動は、抜糸後しばらく控えていただきます。
  • 飲酒・喫煙
    血行が変化し、出血や治りに影響することがあります。術後しばらくは控えめに。

心配な点は、遠慮なく診察時にお尋ねください。

術後のケア(ご家庭で)

指示された期間、患部を濡らさない

部位と方法によって異なりますので、個別にご説明します。

処方された薬を使う

軟膏や内服薬は、指示どおりに使用してください。

傷を引っ張らない

傷に張力がかかると、跡が広がりやすくなります。医療用テープでの固定をご案内する場合があります。

紫外線を避ける

治ったばかりの皮膚は日焼けで色素沈着を起こしやすい状態です。半年〜1年程度は、日焼け止めや衣類で保護しましょう。

保湿を続ける

傷がふさがった後の保湿は、跡を目立たせないうえで役立ちます。

次のサインがあればご連絡ください

出血が止まらない、赤みや腫れが強くなる、痛みが増す、膿が出る、発熱する。

よくある質問

Q. 手術中に痛みはありますか?

A. 局所麻酔の注射のときにチクッとした痛みがありますが、麻酔が効いてしまえば手術中の痛みはほとんどありません。「引っ張られる感じ」「押される感じ」は残ります。痛みを感じたら、その場でお伝えください。麻酔を追加できます。

Q. 当日に手術できますか?

A. 内容や混雑状況によります。小さなものであれば当日に対応できる場合もありますが、日を改めてご予約いただくこともあります。診察時にご相談ください。

Q. 保険は使えますか?

A. 医学的に必要と判断される手術は、保険診療の対象です。一方、医学的な必要性がなく、見た目を整えることを目的とした処置は、保険診療とは別のご案内(自費)となります。費用の目安は診察時にご説明します。

Q. 傷跡はどのくらい残りますか?

A. 部位・大きさ・切開の向き・体質によって異なります。「まったく残らない」ということはありませんが、傷の向きの工夫や術後のケアで、目立ちにくくすることを目指します。想定される傷の形は、事前にご説明します。

Q. 仕事や学校は休む必要がありますか?

A. 多くの場合、翌日から通常どおりお過ごしいただけます。ただし、部位や作業内容によっては制限が必要なこともあります。事前にご相談ください。

Q. 抜糸はいつですか?

A. 顔は5〜7日、体幹・四肢は10〜14日が目安です。部位によって異なりますので、手術時にお伝えします。

Q. お風呂はいつから入れますか?

A. 部位と方法によって異なります。当日はシャワーを控えていただくことが多く、その後の入浴についても個別にご説明します。

Q. 粉瘤は自然になくなりませんか?

 A. 袋状の構造が残っているかぎり、自然に消えることは通常ありません。中身を押し出してもまたたまります。炎症を起こす前の落ち着いた状態でご相談いただくほうが、対応の選択肢が広がります。

Q. 子どもも手術を受けられますか?

A. 内容とお子様の年齢・ご様子によります。じっとしていることが難しい場合は、専門的な体制の整った医療機関へご紹介することがあります。診察時にご相談ください。

Q. 血をサラサラにする薬を飲んでいます。

 A. 必ずお申し出ください。お薬の種類によっては、事前に主治医と相談のうえ調整が必要になることがあります。自己判断で中止しないでください。

Q. 取ったものは調べてもらえますか?

A. はい。原則として、取り除いた組織は病理検査に提出し、性質を確認します。結果は通常1〜2週間で届き、あらためてご説明します。

院長から患者様へ

皮膚は、体の状態を映す鏡だと、私は考えています。同時に、皮膚は唯一、ご自身の目で直接見て、手で触れられる臓器でもあります。だからこそ、そこにあるできものは、日々気になり続けるものになります。

私は、手術を「最後の手段」だとは考えていません。取ったほうが早いもの、取ることでご不安が晴れるものは確かにあります。一方で、切らずに経過を見てよいものも同じくらい多くあります。私が大切にしたいのは、切るかどうかを決める前に、それが何なのかを確かめることです。その順番を飛ばさないことが、結果的に無駄な処置を減らすことにつながると思っています。

そして、手術を選ばれた場合には、傷のことまで含めてお話ししたいと思っています。皮膚を切れば、必ず跡は残ります。それをあらかじめ正直にお伝えしたうえで、どう切れば目立ちにくいか、術後にどう過ごせば見え方が変わるかを、ご一緒に考えていきます。「切って終わり」ではなく、その後の数か月まで見届けることが、皮膚科医の仕事だと考えています。

また、当院で対応すべきことと、より専門的な医療機関にお願いすべきことを見極めることも、私の責任です。全身麻酔が必要なもの、悪性が強く疑われるものについては、速やかにおつなぎいたします。

私自身、患者様のお話をしっかりうかがい、分かりやすくご説明し、納得していただいたうえで進めることを信条としています。「手術というほどのことでもないかもしれない」と迷われている段階でも構いません。どうぞお気軽にご相談ください。皮膚のことだけでなく、体全体の健康と美しさのかかりつけ医として、地域の皆さまにご利用いただけるクリニックでありたいと願っています。

川名ごとう皮フ科クリニック 院長 後藤 克修

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